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千一夜
第34章 第六夜 線状降水帯Ⅲ ①

伊藤としては肉棒を根元まで飲み込んでもらいたいが、残念ながら紗耶香の口技が上達してもまだそれは叶わない。まぁいつかは自分が望むことができるようになるだろうと伊藤は思った。気長に待てばいいだけのことだ。それに性技を一つ一つ紗耶香に教え込んでいくのも悪くはない。
お愉しみの時間がやって来た。硬くなっている肉棒を男の経験が少ない紗耶香の穴に挿入する。だが入れるだけでは、お愉しみの時間とは言えない。だから伊藤は紗耶香に“あれ”を指示する。
“あれ”とは?
伊藤が初めて紗耶香に会ったとき、紗耶香について色々なことを訊ねた。もちろんその中には、紗耶香の恋人のことも含まれた。日本の大学に留学生としてやって来た韓国人の紗耶香の彼氏は、異常なくらい焼きもちを焼くそうなのだ。
二人でコンビニに行って買い物をしたとき、レジの男の店員が紗耶香の顔を見ただけでも紗耶香の彼氏は不機嫌になるというのだ。
紗耶香がアメリカに行くことも最後まで反対していたそうだ。もちろん紗耶香が伊藤に金で買われていることなど紗耶香の彼氏は知らない。今回のアメリカ旅行は女友達との旅行ということになっている。架空の友達やアリバイ作りは松原が引き受けてくれた。
それでも嫉妬深い紗耶香の彼氏は、紗耶香に毎日電話をかけるようにと約束させた。紗耶香が日本にいるときも紗耶香は彼氏に電話を掛ける。紗耶香の彼氏は、そういう手段を使って自分が知らない紗耶香の時間を監視した。
伊藤は紗耶香にこう訊ねた「面倒くさいだろ?」。紗耶香は首を横に振った。好きな彼氏のためなら何でもする。それを聞いた伊藤は、今どき健気な女だと思った。
人の女を寝取る。寝取った男と女、そして寝取られた男。寝取った男と女は、その関係を絶対に女の男、つまり寝取られた男に知られてはいけない。それは棺桶まで持っていかなければならない秘密なのだ。
ところが寝取った男に悪魔がこう囁く。
「もっと愉しめよ」と。
寝取った男は悪魔の囁きについて考える。もっと愉しめとはどういうことなのか。そして気付くのだ。悪魔が言う愉しめとは。寝取られた男をいたぶってやれということなのだ。では、どうやっていたぶるのか?
寝取った男は、自分の存在を寝取られた男にちらつかせる。
肉棒を紗耶香の穴に入れる前に、伊藤は紗耶香に命令した。
「おい、お前の彼氏に電話しろ」と。
お愉しみの時間がやって来た。硬くなっている肉棒を男の経験が少ない紗耶香の穴に挿入する。だが入れるだけでは、お愉しみの時間とは言えない。だから伊藤は紗耶香に“あれ”を指示する。
“あれ”とは?
伊藤が初めて紗耶香に会ったとき、紗耶香について色々なことを訊ねた。もちろんその中には、紗耶香の恋人のことも含まれた。日本の大学に留学生としてやって来た韓国人の紗耶香の彼氏は、異常なくらい焼きもちを焼くそうなのだ。
二人でコンビニに行って買い物をしたとき、レジの男の店員が紗耶香の顔を見ただけでも紗耶香の彼氏は不機嫌になるというのだ。
紗耶香がアメリカに行くことも最後まで反対していたそうだ。もちろん紗耶香が伊藤に金で買われていることなど紗耶香の彼氏は知らない。今回のアメリカ旅行は女友達との旅行ということになっている。架空の友達やアリバイ作りは松原が引き受けてくれた。
それでも嫉妬深い紗耶香の彼氏は、紗耶香に毎日電話をかけるようにと約束させた。紗耶香が日本にいるときも紗耶香は彼氏に電話を掛ける。紗耶香の彼氏は、そういう手段を使って自分が知らない紗耶香の時間を監視した。
伊藤は紗耶香にこう訊ねた「面倒くさいだろ?」。紗耶香は首を横に振った。好きな彼氏のためなら何でもする。それを聞いた伊藤は、今どき健気な女だと思った。
人の女を寝取る。寝取った男と女、そして寝取られた男。寝取った男と女は、その関係を絶対に女の男、つまり寝取られた男に知られてはいけない。それは棺桶まで持っていかなければならない秘密なのだ。
ところが寝取った男に悪魔がこう囁く。
「もっと愉しめよ」と。
寝取った男は悪魔の囁きについて考える。もっと愉しめとはどういうことなのか。そして気付くのだ。悪魔が言う愉しめとは。寝取られた男をいたぶってやれということなのだ。では、どうやっていたぶるのか?
寝取った男は、自分の存在を寝取られた男にちらつかせる。
肉棒を紗耶香の穴に入れる前に、伊藤は紗耶香に命令した。
「おい、お前の彼氏に電話しろ」と。

