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千一夜
第39章 第七夜 訪問者 隠し事について ②

私はまた目を瞑った。これから京子がすることをずっと見ているとは私にはできない。
期待しているから? その通り、私の性器が初めて女の口の中に含まれるのだ。それを望まない馬鹿な男はいない。
恥ずかしいから? それもある。この儀式を仕切っているのは私ではなく京子だ。私は京子の手のひらで転がされているに過ぎない……これは紛れもない現実だ。
ペニスの先に温かさを感じた。いきなり京子の舌が私の亀頭を舐めまわした。私の腰が浮きそうになる。それを京子は両手で押さえた。自慰行為では得られない快楽が私を襲う。初めての感覚に私の意識がふっと途切れそうになった。
そんな私の状況を知っているのか、京子は小さな声でこう言った。
「童貞」
順風満帆だった私の人生に奇妙な風が吹き始める。
受け入れがたい屈辱? いや違う。なぜなら私はその屈辱を受け入れている。好意を寄せている京子なら私はどんなに辱められてもい構わない。私の心に潜む何かが、私にそう命令している。私はその命令に従う。
「亮ちゃん、気持ちよかった?」
「ああ」
「じゃあどうする?」
「どうする? どういう意味?」
「止める? それとも」
「続けてくれ。続けてほしい。京子ちゃん、お願いだから続けてください」
私は京子の言葉を遮って京子に懇願した。
「了解。でも亮ちゃん、一つだけ約束ね。絶対に私の口の中で出さないこと。約束守れる?」
「がんばるよ」
「ふふふ、大の大人ががんばるって恥ずかしくない?」
「……」
悲しいかな私にはがんばるという言葉しか浮かばなかった。
「私の口の中で出したらお仕置きだから」
「ああ、わかった」
ああ、わかった。私は無難な言葉を選んだ。
京子の手が私のペニスの肉茎をぐいぐいと搾り上げた。そして再び私のペニスの先が京子の口に中に含まれた。京子の舌は亀頭だけでなく、肉茎まで這ってきた。私は知らなかった。女の舌は怪物だった。ものすごい力で私のペニスにまとわりつく。
京子から口の中に出すなと命令されたが、このままではその命令を破ってしまうかもしれない。だから私は中学時代に聞いたエロ話にすがった。
射精が近くなったら円周率のことを考えろ。三桁くらい覚えていると我慢できるぞ。
誰かが言ったその言葉には信憑性がないことを私は自ら証明することになった。3.14、その先を京子の舌が邪魔する。
期待しているから? その通り、私の性器が初めて女の口の中に含まれるのだ。それを望まない馬鹿な男はいない。
恥ずかしいから? それもある。この儀式を仕切っているのは私ではなく京子だ。私は京子の手のひらで転がされているに過ぎない……これは紛れもない現実だ。
ペニスの先に温かさを感じた。いきなり京子の舌が私の亀頭を舐めまわした。私の腰が浮きそうになる。それを京子は両手で押さえた。自慰行為では得られない快楽が私を襲う。初めての感覚に私の意識がふっと途切れそうになった。
そんな私の状況を知っているのか、京子は小さな声でこう言った。
「童貞」
順風満帆だった私の人生に奇妙な風が吹き始める。
受け入れがたい屈辱? いや違う。なぜなら私はその屈辱を受け入れている。好意を寄せている京子なら私はどんなに辱められてもい構わない。私の心に潜む何かが、私にそう命令している。私はその命令に従う。
「亮ちゃん、気持ちよかった?」
「ああ」
「じゃあどうする?」
「どうする? どういう意味?」
「止める? それとも」
「続けてくれ。続けてほしい。京子ちゃん、お願いだから続けてください」
私は京子の言葉を遮って京子に懇願した。
「了解。でも亮ちゃん、一つだけ約束ね。絶対に私の口の中で出さないこと。約束守れる?」
「がんばるよ」
「ふふふ、大の大人ががんばるって恥ずかしくない?」
「……」
悲しいかな私にはがんばるという言葉しか浮かばなかった。
「私の口の中で出したらお仕置きだから」
「ああ、わかった」
ああ、わかった。私は無難な言葉を選んだ。
京子の手が私のペニスの肉茎をぐいぐいと搾り上げた。そして再び私のペニスの先が京子の口に中に含まれた。京子の舌は亀頭だけでなく、肉茎まで這ってきた。私は知らなかった。女の舌は怪物だった。ものすごい力で私のペニスにまとわりつく。
京子から口の中に出すなと命令されたが、このままではその命令を破ってしまうかもしれない。だから私は中学時代に聞いたエロ話にすがった。
射精が近くなったら円周率のことを考えろ。三桁くらい覚えていると我慢できるぞ。
誰かが言ったその言葉には信憑性がないことを私は自ら証明することになった。3.14、その先を京子の舌が邪魔する。

