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千一夜
第41章 第七夜 訪問者 真実?
 目が覚めて布団から出ると、座卓の上にホテルのメモ用紙が置かれていた。
「お風呂に行ってきます」
 咲子の字でメモ用紙にはそう書かれていた。達筆な字だった。
 寝ている私に気をつかったのだろう、障子戸や窓のカーテンはまだ閉められていた。私は障子戸を開けそして窓のカーテンを開いた。朝の湖が私の目に飛び込んできた。朝の然別湖。
 こんなに長い時間、仕事のことを考えずにいるのは初めてだ。悪く無い時間だが、この旅が終わったら、私は腑抜けになってしまうのではないか。私はそれが怖い。
 5月病になったこともないし(自覚がなかっただけかもしれない)、日曜の夕方、急に憂鬱になることもなかった。
 咲子を知り(いろいろな意味で)、分不相応な旅に慣れてしまったら、私は後戻りすることができるのだろうか。いかんせんすべてが初体験なのだ。
 朝の光にキラキラ輝いている湖を見ながら、私は昨夜のことを思い出した。
 昨日の夜、私は正常位で初めて咲子の穴に挿入した。汁を出し始めた咲子の穴が私のペニスを迎い入れた。私はぐいぐいと咲子の膣圧を感じながらペニスを咲子の膣奥に押し込んだ。
 意地悪になって私は咲子にこう訊ねた。
「どこが気持ちいいんだ?」
「……」 
 咲子は黙っていた。
「どこが気持ちいいのか訊ねているんだ。答えろ」
 咲子に初めて命令した。交わっている最中だから私は咲子に命令できた。
「あそこ」
「あそこってどうこだよ?」
 遠山家のお嬢様からどうしても女性器の名称をききたかった。
「……おま〇こ」
 小さな声だった。お嬢様だって女性器の名称は知っている
 それを聞いて興奮しない男などいない。咲子のおま〇こを突くスピードは自ずと増した。
 咲子のおま〇こを突きながら咲子の乳首を交互にしゃぶる。至福のときとはまさにこのときのことを言うのだろう。
 そうしている私に咲子は小さな声で告白した。初めて男とセックスした歳と相手の名前を。会ったことも見たこともない××××と言う男に私は嫉妬した。極上の咲子の体に最初に到達した××××が憎かった。なぜ私ではなく××××なのだ。どうして咲子は最初の相手に××××を選んだのだ。
 嫉妬に狂いながら私は腰を振り、そして咲子の膣中に精子を放出した。
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