この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
千一夜
第44章 第七夜 訪問者 夢
 カウガールとはよく言ったものだ。この女にカウボーイハットを被せたら、間違いなくテキサス州(もちろん他の州であることも考えられるのだが)でそれを生業としているショーガールになる。
 揺れる美乳。確かに女の胸は巨乳ではない。だが、程よい膨らみのある乳房が上下に揺れる方がリアリティがある。
 こうして下から女の胸を見ていると、案外すりガラスも悪くないような気がしてきた。ぼやけて見える女の体はよりエキゾチックに見える。想像が要求され、その答えが頭の中で映像に変換される。本当の女の姿を私は探る。女は私を刺激する。
 これは私の負け惜しみだ。女の体ははっきり見えた方がいいに決まっている。
 自分の体は確認できないのに、女の体を見ることはできる(一部はすりガラスで邪魔されている)。私のペニスは女のおま〇こに挟まれてギュッと絞られるている。女の裸像、そして女の性器で奉仕を受けている私のペニス。私はパラレルワールドで快楽を貪っている。
 あれ? 何だか女の様子が変だ。すりガラスの向こうに見えている女の乳房は揺れ続けている。私のペニスもずっと女のおま〇こに締め付けられている。だから快感は途絶えてはいない……のだが。何でだろう?
 あっ!わかった。女の視線だ。女は腰を上下に激しく動かしながらときおり視線を横に向けていた。なぜだ? どうして女の目は私ではなく横に向かうのだ? 答えは簡単だ。女は何かを見ている。色もよくわからないような世界の中で、女は何かを認めたのだ。
 それからしばらく女の視線は私と横を行ったり来たりしている。
 そうなのか、女は私にこう告げているのだ。「あなたも見て見なさいよ」と。だが私は女の視線の先を確かめるのが何となく怖かった。
 並行時空には私と女だけのはずだ。そしてもう一つ。女の笑い顔がさらに淫らになっていったのだ。女の卑猥な笑い顔が不気味だ。どうして私は女の笑い顔に警戒心を抱いているのだろうか
 恐怖? その通り、私は女が何を見ているのかそれを知るのが怖い。それとも混乱? 確かに私は混乱していると思う。考えることもできないし、考えたところでそれを整理する力は今の私にはない。
 ただ、ライオンや熊が現れて食われてしま事はないだろう。パラレルワールドはそんなに物騒なところではないはずだ。
 仕方がない、見なければ先に進まない。私は女の視線の先に目をやった。
/550ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ