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千一夜
第44章 第七夜 訪問者 夢
 私は自分が抱いた予感のようなものを信じるべきだったのだ。女の視線の先になんか興味を持つべきではなかった。後の祭りとは正にこのことを言うのだろう。おそらくパラレルワールドでも時間を戻すことはできない……。
 並行世界で、私は嫉妬し、絶望の底に突き落とされた。
 女の視線の先には咲子がいた。咲子も女と同様に全裸だった。咲子は、私の知らない男の上で腰を上下に腰を振っていた。腰を振るたびに咲子の豊満な胸が揺れる。
「不公平だ!」
 私は叫んだ。なぜなら咲子の体はすりガラスで隠されていなかったのだ。乳房の大きさと形、そしてくびれのラインがはっきり見える。
 見せたくない。自分の女の裸が誰かに見られるなんて我慢できない。いや、それどころじゃない。咲子の膣中には私の知らない男のペニスが入っている。そして咲子はそのペニスをおま〇こで咥えながら激しく腰を振っているのだ。許せない。絶対に許すことはできない。
「おい!やめろ!咲子から離れろ!」
 私の声は間違いなく咲子に届いた。私の叫び声に気付いた咲子は私に目を向けたのだ。だが……だが咲子は笑っていた。
 私はその笑いについて考えた。苦しくて悔しい結論が導き出された。咲子は私を蔑んでいる。受け止めたくない結論は私を絶望のどん底に落とす。
 咲子の笑いが意味するのは……。
「あなたとやるより気持ちいいわ。それにこの人のおちんちんものすごく大きいのよ。ふふふ」
 男は手を伸ばして咲子のたわわな乳房を掴んだ、そして両手で咲子の乳房を揉む。私が掌や足先を認めることすらできないのに、私の知らない男は自由自在に体を動かすことができる。理不尽だ。納得できない。そう思えば思うほど、私は泥沼に引き込まれていった。私の心の中で息をしているのは妬みやそねみだけだ。
 咲子を見知らぬ男に寝取られた。
 私はこの状況を受け入れられないと思っている。だが……受け入れいている自分もまたいた(悲しいことだが)。
 自分の女が誰かと交わっているのを見て、私のペニスはさらに硬くなった。それだけではない、私は射精が近いことを感じたのだ。
 私は自分にこう呼びかけた。
「お前正気なのか? 自分の女が知らない男に犯されているんだぞ。そんな場面を見て射精だなんて男として恥ずかしくないのか!恥を知れ恥を!」
 何度も何度も私は自分にそう警告した。
 
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