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千一夜
第7章 第二夜 パヴァーヌ ③

「ねえ、エロかん。お店の名前のファールってしやれのつもり?」
「しゃれ?」
関はカウンターの中から首を伸ばして私を見てそう言った。
「東大と灯台」
「あれ? 飛鳥ちゃんはフランス語が分かるの?」
「健太から聞いた」
「そう、しゃれ。飛鳥ちゃん、よく気づいたね」
「そんな風にお店の名前なんて簡単につけていいの?」
「ここは僕の店だよ。名前は僕が決める。僕には名前を付ける自由がある。何だったら明日から飛鳥にしようかな?」
「お断りします」
「ダメ?」
「絶対にダメ、ていうより無理です」
「ああたまらないな、女子高生が言う無理っていう言葉」
「キモイよエロかん」
「ああ悶絶しそうだよ、飛鳥ちゃんが言うキモイ。長生きってするもんだな」
「エロかんは百まで生きるよ」
「ありがとう飛鳥ちゃん。ご褒美にキスしてあげるよ」
「変態!」
「ははは」
関は大笑いした。
「エロかん、いつか誰かに訴えられるよ」
「そのときは、飛鳥ちゃん僕の味方になってね」
「なりません」
「ははは」
関はまた笑った。
十七時五分、何度私は腕時計に目を落としただろうか。なかなか時間は前に進んでくれない。約束の時間は十七時三十分。
今日主人は、新宿にある塾で午後二コマ授業を担当している。冬期講習、難関国私立受験コース。小学校六年生を相手に算数と理科を教えている。
「飛鳥ちゃん、何か食べる? ナポリタンならすぐできるよ」
「今はいい」
関のナポリタンが絶品でも今は何も食べたくない。
「じゃあもう少し待ってな」
「エロかん、塾の先生って儲かるの?」
「早川のこと?」
「うん」
「現役東大大学院生の早川のギャラは非常勤バイトの中では一番だろうな。それに早川は頭が悪いのに話だけは上手い。だから生徒だけじゃなく保護者からも人気がある。あいつ背が高いし、顔もまぁまぁだから女の子の受けもいい。顔は僕の方がいいけどね。塾が放したくないバイト野郎だ」
「健太、頭悪いの?」
「僕からすればまだまだだね」
「健太……女の子からモテる?」
「二月十四日は大きなカバンがあいつには必要だ」
「そんなにモテるんだ」
「飛鳥ちゃん、心配?」
「全然!」
「ははは。でも飛鳥ちゃん安心して。あいつはロリコンじゃない」
私は何度も主人からおっぱいとおま×こを触られたんですけど、と言おうとしたが止めた。
「しゃれ?」
関はカウンターの中から首を伸ばして私を見てそう言った。
「東大と灯台」
「あれ? 飛鳥ちゃんはフランス語が分かるの?」
「健太から聞いた」
「そう、しゃれ。飛鳥ちゃん、よく気づいたね」
「そんな風にお店の名前なんて簡単につけていいの?」
「ここは僕の店だよ。名前は僕が決める。僕には名前を付ける自由がある。何だったら明日から飛鳥にしようかな?」
「お断りします」
「ダメ?」
「絶対にダメ、ていうより無理です」
「ああたまらないな、女子高生が言う無理っていう言葉」
「キモイよエロかん」
「ああ悶絶しそうだよ、飛鳥ちゃんが言うキモイ。長生きってするもんだな」
「エロかんは百まで生きるよ」
「ありがとう飛鳥ちゃん。ご褒美にキスしてあげるよ」
「変態!」
「ははは」
関は大笑いした。
「エロかん、いつか誰かに訴えられるよ」
「そのときは、飛鳥ちゃん僕の味方になってね」
「なりません」
「ははは」
関はまた笑った。
十七時五分、何度私は腕時計に目を落としただろうか。なかなか時間は前に進んでくれない。約束の時間は十七時三十分。
今日主人は、新宿にある塾で午後二コマ授業を担当している。冬期講習、難関国私立受験コース。小学校六年生を相手に算数と理科を教えている。
「飛鳥ちゃん、何か食べる? ナポリタンならすぐできるよ」
「今はいい」
関のナポリタンが絶品でも今は何も食べたくない。
「じゃあもう少し待ってな」
「エロかん、塾の先生って儲かるの?」
「早川のこと?」
「うん」
「現役東大大学院生の早川のギャラは非常勤バイトの中では一番だろうな。それに早川は頭が悪いのに話だけは上手い。だから生徒だけじゃなく保護者からも人気がある。あいつ背が高いし、顔もまぁまぁだから女の子の受けもいい。顔は僕の方がいいけどね。塾が放したくないバイト野郎だ」
「健太、頭悪いの?」
「僕からすればまだまだだね」
「健太……女の子からモテる?」
「二月十四日は大きなカバンがあいつには必要だ」
「そんなにモテるんだ」
「飛鳥ちゃん、心配?」
「全然!」
「ははは。でも飛鳥ちゃん安心して。あいつはロリコンじゃない」
私は何度も主人からおっぱいとおま×こを触られたんですけど、と言おうとしたが止めた。

