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千一夜
第8章 第二夜 パヴァーヌ ④

早く主人の舌が私のあそこに来てほしいのになかなかやってこない。ずっと四つん這いになっている自分が惨めになってきた。そのときだった。
「犬ってどんな風に鳴くんだっけ?」
「……」
私は主人が何を言っているのか理解できなかった。
「ねぇ、犬ってどうんな風に鳴くんだ?」
また主人が私にそう訊ねた。
「どういうこと?」
「だからさ、犬の泣き声」
「ワン、でしょ」
「そうそうそれそれ。鳴けよ」
「はぁ?」
「飛鳥は今犬なんだろ!」
「……」
主人の凄みのある言葉を初めて聞いた。
「早く鳴けよ」
「いや」
私は犬ではない。
「鳴け!」
「いや!」
「鳴かないと舐めないよ。ここからよく見えるんだ。飛鳥のおま×こもうびちょびちょに濡れてるよ。舐めてほしくない?」
「……」
確かに私のあそこはもう熱くなっていた。
「別にいいいよ。飛鳥が鳴くまでずっとこうしているから。いい眺めだし、それに臭い匂いが漂ってきている。悪くないね。どうするワンちゃん。ははは」
「……」
ばか健太と言いたかったが、主人が私を貶める言葉に戸惑った。悔しさとそして恥ずかしさ。こんな気持ちになるのは初めてだ。
私はどこかで主人が許してくれるのではないかと思っていた。だから私は待った。主人が許してくれるのを。でも主人は私を許してくれなかった。
主人は私の体だけでなく、私の心までも侵略しようとしていた。それは私には想定外だった。優しい主人はここにはいない。
「まだ鳴かないのかな俺の犬。早く鳴いてほしんだけどな」
「……ワン」
私は負けた。
「あれ、何か聞こえたみたいだけどよくわからなかったな。もう一度鳴けよ」
「ワン」
涙がこぼれるのを我慢した。精神が崩壊? いや自分のすべてが粉々になった。主人は私が憎いのだろうか。
「そんな鳴き方の犬なんていないよ。もう一回鳴いて」
「ワンワン」
「そうそう、犬はそうやって鳴くよね。賢い賢い。賢い犬にはご褒美が必要だね」
主人の手で私のビラビラが開かれるのを感じた。そして主人はまた私を罵った。
「子犬のま×こってまじ小さいわ。やっぱガキのま×こだな。じゃあガキまん、ありがたくいただきます」
「……」
ばかと言いたかった。でも言葉は出てこなかった。
「犬ってどんな風に鳴くんだっけ?」
「……」
私は主人が何を言っているのか理解できなかった。
「ねぇ、犬ってどうんな風に鳴くんだ?」
また主人が私にそう訊ねた。
「どういうこと?」
「だからさ、犬の泣き声」
「ワン、でしょ」
「そうそうそれそれ。鳴けよ」
「はぁ?」
「飛鳥は今犬なんだろ!」
「……」
主人の凄みのある言葉を初めて聞いた。
「早く鳴けよ」
「いや」
私は犬ではない。
「鳴け!」
「いや!」
「鳴かないと舐めないよ。ここからよく見えるんだ。飛鳥のおま×こもうびちょびちょに濡れてるよ。舐めてほしくない?」
「……」
確かに私のあそこはもう熱くなっていた。
「別にいいいよ。飛鳥が鳴くまでずっとこうしているから。いい眺めだし、それに臭い匂いが漂ってきている。悪くないね。どうするワンちゃん。ははは」
「……」
ばか健太と言いたかったが、主人が私を貶める言葉に戸惑った。悔しさとそして恥ずかしさ。こんな気持ちになるのは初めてだ。
私はどこかで主人が許してくれるのではないかと思っていた。だから私は待った。主人が許してくれるのを。でも主人は私を許してくれなかった。
主人は私の体だけでなく、私の心までも侵略しようとしていた。それは私には想定外だった。優しい主人はここにはいない。
「まだ鳴かないのかな俺の犬。早く鳴いてほしんだけどな」
「……ワン」
私は負けた。
「あれ、何か聞こえたみたいだけどよくわからなかったな。もう一度鳴けよ」
「ワン」
涙がこぼれるのを我慢した。精神が崩壊? いや自分のすべてが粉々になった。主人は私が憎いのだろうか。
「そんな鳴き方の犬なんていないよ。もう一回鳴いて」
「ワンワン」
「そうそう、犬はそうやって鳴くよね。賢い賢い。賢い犬にはご褒美が必要だね」
主人の手で私のビラビラが開かれるのを感じた。そして主人はまた私を罵った。
「子犬のま×こってまじ小さいわ。やっぱガキのま×こだな。じゃあガキまん、ありがたくいただきます」
「……」
ばかと言いたかった。でも言葉は出てこなかった。

