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千一夜
第8章 第二夜 パヴァーヌ ④
 本当に気持ちいい。気持ちよくないとは言えない。
 主人は執拗に私の秘穴とクリをせめ続けた。秘穴に主人の舌が入り、主人の手がクリトリスを弄る。気が遠くなりそうな感じがした。いや、恐らく私は数秒意識を無くしていたかもしれない。
 私の体はよじれて、何度も気持ちいいという言葉が口から漏れた。「止めて、もうダメ」と私は言いながら、主人を止めようとはしなかった。私の両腕はW字の形を作って、両手は悦楽の境地から落とされぬようにシーツを必死に掴んでいた。
 ずっとずっと主人からおま×こを舐めてもらいたい。でもそうなると自分はどこか別の世界に飛んで行ってしまうのではないかという不安もあった。体がとけてなくなり、気が付いたときには違う世界の中に紛れ込んでしまっている。
 それでも構わない。主人から「ガキ」「まん×こが臭い」と蔑まされても私は違う世界を見てみたい。
 ところが私の秘穴に入っていた主人の舌が突然姿を消した。まだ私のクリトリスは主人の手で弄られているのだが、これでは何だか物足りない。でも主人に抜かりはなかった。主人の指が秘穴に入ってきたのだ。私は主人の指でクリを摩られながら指で秘穴をせめられた。   でも主人の舌は……。
 主人が私にいきなりキスをしてきた。とろけるような優しいキス? とんでもない。先ほどまで私のおま×こを舐めていた舌が、いきなり乱暴に私の口の中を侵略してきたのだ。
 私は顔をしかめた。それは荒々しく私を貪る主人の舌に対してではなく、主人の舌にまとわりついている私のマン汁の匂いに眉根を寄せたのだ。例えようのない自分の淫汁の匂い。私の中から湧いてきたこの臭い汁を主人は舐めていた。
 舐めながら主人が不快な顔をしていたとは思えない(希望的観測)。それどころか薄い笑みすら浮かべていた可能性がある。臭いま×こだと私を蔑みながら、主人は舐めるのを止めなかった。主人は私のマン汁が好きなのだ。
「臭いだろ、お前のま×汁の匂い」
「……」
「ガキが発情している匂いだ。そして俺も発情している」
 そう言うと主人は私の手を取ると、自分のおちんちんに誘った。主人のおちんちんを掴む。いや、握る。だらりとしていた主人のおちんちんが、硬くそして大きくなっていた。
「スケベなガキだな」
 私の手が主人のおちんちんをしごき始めていたのだ。
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