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第6章 陽子

ーー3か月前ーー

小さな　アパートで　陽子は夫と　暮らしていた
結婚して三年余り　裕福とは言えないが二人での生活に　
不自由な事は無かった

陽子もパート勤めをして　まだまだ新婚の様な暮らしの中
昼から空模様は　可笑しく成り　一雨来そうな空模様に変わり　
ベランダの洗濯物を取り込んでいる時に　ドアのチャイムが鳴った
チェーンをしたままで　ドアを開けると　二人の大柄な男が　

・・・末永さんの　奥さんか？・・・・

低い声で　聞いて来た　頷くと　目の前に　一枚の紙を広げ

・・・これの　件で話しに来たんだ　開けろや！！・・・

陽子は　紙に書かれた　借用書の文字と　夫の名前を見て
慌てて　ドアのチェーンを外すと　表から強くドアを開けられて
体を　外へと引き攣り出され　男が体を抱き留め　部屋の中へと
戻されて　3人の男達も入って来た

２Kの茶の間にしている部屋に　座ると　目の前に　
大柄な男が二人が座り　痩せたもう一人は　
ビデオを回し続け　陽子の顔を映している

・・・今日が　支払日なんだよ・・・・
・・・どうすんだ！！・・　
陽子を見つめ低い声で言った

男の一人が　借用書をテーブルに広げて　陽子に見せ
そこには　￥200万　支払日と　夫のサインが書かれていて
陽子は男達を　困惑した表情で　見つめた