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第8章  啓子
翌日

啓子は市役所へ 午前中に離婚届を貰い
名前を記入して テーブルの上に前日用意した
置手紙と一緒に置き 洋服と下着をキャリーバックに
入れて 部屋を後にした

**

昨日 潤から 日下の家と縁を切ると 電話を貰ったわ
貴方が 違うと言ってたけど 昨日は お仕事に行かないで
潤の家を訪ねたの ? 貴方は 自分の事だけしか
考えていない事がよく判りました 潤の為の学費も
貴方が 会社のお金を横領した穴埋めに使った為
潤は進学を諦めて 文句も言わないで 真面目に働いているのに
どうして それを壊そうとするの? 自分の欲望だけ
愛情が無いのが 判ったは、私も貴方と 縁を切ります
離婚届 名前を書いて 出してください 
さようなら     啓子

**

啓子は キャリーバックを引き
駅へ向かう道路を歩いている横を
大型の黒塗りの車が止まり
中から黒いスーツに身を包んだ
大柄な男が降りて来た
一見して 堅気ではない雰囲気を醸し出し
黒い車の後ろに止めた車からも 大柄な男が二人降りて
男の後ろに着き従う 
男は啓子に声を掛けてきた

「 おばさん ご無沙汰してます 」

「 松本君? 」

小学校中学と何度も家に遊びに来ていた
猛の面影に思わず顔に微笑みが浮かんだ

「 兄貴!! 」

「 良いから車に戻ってろ 」

二人の男が車に戻るのを見て
猛は啓子に顔を向け

「 旅行ですか? 」
満面の笑みを浮かべ見つめて来る

「 えっ!! ええ そう 」
啓子は少し狼狽えて答え

「 潤と連絡は? 」
息子の名前を出すと 猛が下を向き

「 俺 高校も中退して 潤とは・・・ 」
少し哀しそうな眼差しに

「 潤 子供が生まれて 連絡して上げて 」
啓子は携帯番号を教えて 頭を下げキャリーを引いて
駅へ向かう後ろ姿を 猛はじっと見つめていた 
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