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第8章  啓子
「 お早う御座います 寝られましたか? 」
啓子が頷き 少し赤い顔をして

「 お食事の前に お風呂へ入ったら? 」
猛は起き上がり 頷いて大きな体を揺すり
ガラス戸を出ていく 昨日の事は聞けないまま
啓子は 二人の布団からシーツを外し
部屋の隅に畳むと シーツを布団の上に乗せ
洋服に着替えて 椅子に座り 猛が露天風呂から
帰るのを待った

朝食も 昨日の食堂と聞いて 襖を開け 板の間を
通る 昨日の夜この部屋で 啓子は部屋を見回すが
部屋は奇麗に肩付けられて 夜に見た布団も無い
扉を開けて 囲炉裏の脇を通り 食堂に入ると
2組の夫婦が朝食を取っている姿が
テーブルに付き 女性が 御櫃に入ったご飯を
テーブルに置き給仕してくれ テーブルの上の
1人前のコンロに 着火をするとキッチンへ戻って行った
猛と食事をしている時に 隣のテーブルに一組の夫婦が
ご主人が奥様を前の席に座る様に言い 啓子は顔を上げ
昨夜の御主人と気が付いた 向こうも気が付いたのか
軽く頭を下げて来る 隣を見ると 夫人が驚いたように
猛を見て 視線をご主人に戻して微笑む処だった

夫人が甲斐甲斐しく ご主人の茶碗に ご飯をよそい
食事をしながら 会話しているのを 啓子は見ないように
食事を続け それでも隣の会話に 耳を傾けていた

ご主人が昨夜は先に寝てしまってと しきりに謝るのを
夫人が 素敵な処へ連れて来てもらって嬉しかった
また 此処へ連れてきて欲しいと頼むのを
嬉しそうにご主人が頷く姿を見て 啓子は支配人の
言葉を思いだす 夫婦の営みはそれぞれ・・・・

結婚前に付き合った男性も何人かいたが
変わった性癖の男性を知らないまま 
則夫と結婚して このまま年を重ねて行くと
思っていたが 息子の幸せを考えられない男と
年を重ね 一緒の生活を送る事など 啓子には
到底我慢の出来る事では無い

この宿は 夫婦の絆を深める宿・・・
食事を終え お茶を口に含み
苦みの中の甘みを感じながら
啓子は頷いた
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