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第8章  啓子
***

あの日から5年・・・・
湯船に露天風呂の小さな街灯が揺らぐのを見つめ
啓子は我に返り 

「 出ましょうか 」

額に汗を掻いている新木を促し 露天風呂から出て
痩せた体に タオルを被せ 体を拭いていく
若い体に浮く水滴を拭い 痩せていると思った
体に着いた筋肉を見て 膣から愛液が零れて来る
手早く体に着いた水滴を拭いタオルを体に巻き
薄明りの部屋の中に 露天風呂に入る前に炊いた
香が半分程燃えて 部屋の中に微かな花の香りが
鼻孔を擽り 腰に疼きが湧き始めて来る

静かに布団に横たわり 所在無さげに立ってる
新木に 微笑んでみせて

「 いらっしゃい 」

おずおずと啓子の横に 横たわり

「 良いわよ 」
啓子は新木に顔を向け 瞳を優しく合わせて
声を掛け 新木が武者ぶり付く様に体を被せて
白い大きな乳房を握って来た

「 焦らなくて 良いわよ 優しくね 」
強く握っていた手の力が抜け
最初はゆっくり キスするの
おずおず顔が重なり 唇を合わせ 顔を外す

「 それから 優しく 女の人の体を愛してあげるのよ 」
啓子は新木の背中を引いて 大きな体の上に乗せ
また顔が重なり 唇を合わせて来る 啓子が軽く舌を出し
新木の体が一瞬固まり 啓子の舌を吸い込み口の中で
舌を絡ませ 啓子の口の中に舌を送り込んで来た


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