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第10章 第10章　奈々

宿に着き部屋に、案内さた部屋は　二つの建物が
並んで立っていた　大きなガラス戸の向こうに
露天風呂にかけ流しのお湯が流れ込むのが見え
その向こうには白い雪を被った雄大な山並みが
振り返ると桃色の浴衣に着替えた奈々の姿が
支配人に薦められた　混浴の大きな露天風呂に
奈々を誘い部屋を出て、部屋の前の小道を昇って
露天風呂の案内に従い　男女別の入り口を入って
更衣室に置いて有る籠が二つ使われているのが見え
大志は裸に成って露天風呂の石畳に足を踏み入れ
露天風呂の中の人影を見て、驚きを隠せなかった
酒井と真紀さんが来ていると想像していたが
真紀さんの隣に房江さんが、そうすると隣は・・・

・・・・ごしゅじん？・・・・

シャワーで体を流して露天に体を沈め、酒井に頭を下げ
扉の開く音がして奈々がタオルで前を隠して入って来た
奈々は酒井さんを見て少し恥ずかしそうに
乳房と股間を隠す様にタオルを体の前に垂らして、
酒井に横川を紹介されて頭を下げ、奈々を紹介する
房江さんを紹介された時、挨拶の言葉が口の中で
裏返ってしまい、4人の夫婦達が失笑を浮かべ
房江さんと真紀さんが面白そうに　大志夫婦を見つめ
大志は露天風呂から見える雄大な山並みに視線を送る事で
心の中の動揺を隠し　何時の間にか奈々は
房江さんと真紀さんの前で会話を交わしていた

食事が終わり支配人が食堂の中央で、この後囲炉裏で
歓談など如何でしょう、宿泊客を見回して誘ってくる
横川さんが立ち上がって、支配人の傍で何か会話をして
支配人が奥へ消え、１升瓶を抱えて横川さんに手渡すのが見え
酒井さんのテーブルに近寄って瓶を見せて、僕たちに顔を
向けて来た、酒井さんが私達のテーブルに来て
この後酒井さん達の部屋に来るようにと誘われ、奈々を見ると
少し恥ずかしそうに頷いた