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第11章 第11章 麗と弥生
店の入り口の脇に、背の高い痩せた女性が、
何時櫛を入れたのだろう、艶の無い髪は無造作に跳ね
俯いて立つ姿を見て、弥生は傍まで近寄り声を掛けた
「 おまたせ!! 」
少し明るく声を掛け麗の手を握り、歩き出す
・・・・・・・・・・・・ありがとう・・・
「 良いよ、言わなくて、後で聞くから 」
弥生は麗を連れ来た道を戻って行く 電車を二つ
乗り換え、拓哉と住む村へ向かうローカル線の
椅子に向かい合わせて座った、
「 食べよう!! 」
駅で買った弁当を広げ麗の膝に乗せた
俯いていた麗が箸を持ち 弁当に手を付けたのを見て
弥生も弁当を広げた、食事の間も麗の体に視線を這わせ
2年の間に何が有ったのか? 麗の姿に涙が浮かんで来る
一緒に遊んでいた時も麗はスリムだったが、
艶の有った肌は荒い布で擦ったように色を失い、
これほどに頬がコケ、怯える様に回りを見回す事は無かった、
ローカル線に乗るまで手を引いて歩いて来たが
途中立ち止まることが何度か、その度立ち止まって
麗が歩き出すのを待ち、その度やつれた姿に涙が浮かび
そして、怒りが込み上がって来ていた
半分程食べた弁当に蓋をして、包装紙で包み麗が床に
降ろそうとして弥生を見た
「 お腹いっぱい 」
作り笑いを浮かべ見て来る
何時櫛を入れたのだろう、艶の無い髪は無造作に跳ね
俯いて立つ姿を見て、弥生は傍まで近寄り声を掛けた
「 おまたせ!! 」
少し明るく声を掛け麗の手を握り、歩き出す
・・・・・・・・・・・・ありがとう・・・
「 良いよ、言わなくて、後で聞くから 」
弥生は麗を連れ来た道を戻って行く 電車を二つ
乗り換え、拓哉と住む村へ向かうローカル線の
椅子に向かい合わせて座った、
「 食べよう!! 」
駅で買った弁当を広げ麗の膝に乗せた
俯いていた麗が箸を持ち 弁当に手を付けたのを見て
弥生も弁当を広げた、食事の間も麗の体に視線を這わせ
2年の間に何が有ったのか? 麗の姿に涙が浮かんで来る
一緒に遊んでいた時も麗はスリムだったが、
艶の有った肌は荒い布で擦ったように色を失い、
これほどに頬がコケ、怯える様に回りを見回す事は無かった、
ローカル線に乗るまで手を引いて歩いて来たが
途中立ち止まることが何度か、その度立ち止まって
麗が歩き出すのを待ち、その度やつれた姿に涙が浮かび
そして、怒りが込み上がって来ていた
半分程食べた弁当に蓋をして、包装紙で包み麗が床に
降ろそうとして弥生を見た
「 お腹いっぱい 」
作り笑いを浮かべ見て来る