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第11章 第11章 麗と弥生
「 落ち着いた、私の家でゆっくりすれば良いから 」

優しい言葉を掛け、麗はペットボトルのお茶を差し出した
頭を下げ受け取ったお茶を口にして、窓の外を見て

「 何処に行くの? 」
麗が初めて弥生に聞いた

「 〇〇温泉、今はそこの村に住んでいるの、」
怪訝な目で弥生を見て来る

「 去年、昌とその温泉に行って、拓哉と出会って
  忘れられなくて、次の週に拓哉の処に押しかけて
  もうすぐ1年になるは、」
麗が頷き、ペットボトルのお茶を口に運び、ポツポツと
話し始めた

・・・死にたかった、死ぬことだけ考えてたの・・・・
弥生の膝に視線を送り話しは、続いた

車内放送が拓哉の待つ駅を知らせ、麗を連れ改札を抜けて
拓哉の車に、後部座席に大柄な直樹の姿を見て

「 直樹!! 前に座って 」
直樹が大きな体を車から出して、麗を見て頭を下げ
助手席に体を滑り込ませる、

「 拓哉、先に〇〇ショッピングセンターに行って 」
拓哉はナビを入れ車は走り、走行中の車内の4人は無口なまま
車はショッピングセンターの駐車場へ、

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