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第13章 第13章 直美
客間の襖が開き、微かに煙草の匂いが入って来る
隣に髪を茶色に染めた叔母が座り

「 今日から私達を 本当の親だと思って 」

直美は目の前に並んでいる、両親と妹から
視線を叔母に向け頭を下げた、

「 良かったは、主人も去年の9月に 勤めていた
  会社を辞めて、今は自由が利くし 私達が
  この家に住んで上げるから、直美ちゃんは
  心配しなくて良いのよ 」
優しく背中を撫でて来た 直美は去年両親が
食事の席で話していた事を思い出す

・・・梨沙さんから電話でお金貸して欲しいと
   言われたんだけど、太一さん9月にお仕事
   また、辞めたそうなの ・・・・

・・・太一4月に勤め始めた処だろう ・・・
父親は呟いた後、母親に目配せをして叔父夫婦の
話しはそこで、止まった
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