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第13章 第13章　直美

目だけが大きい痩せた蒼汰は、黙々と食事を続け
直美は蒼汰に話しかけた、

「　此処に来る前も、夜、叔母さん達居なかったの？　」
蒼汰は野菜炒めの中の肉を箸で摘まみ黙って頷く

「　学校は慣れた？　」

「　遠いよ！！　」

村の中　山に近い処に建てられた中学校、小学校と並んで
建てられ、直美はそこに小学校中学と通って　卒業した

「　少し遠いよね　」

小学校低学年の時、母親の車で通った事を思い出して
少し苦笑いを浮かべ蒼汰を見た、目だけが大きな蒼汰が
痩せた体で、直美を見て少し照れた笑いを見せ頷いて来る
食事が終わり時計を見ると　９時を過ぎていた
蒼汰にお風呂に入る様に言って直美は自分の部屋へ戻り

机の上に置いた受験票を　鞄に入れ
もう一度、教科書を開いた、