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第13章 第13章 直美
カーキ色のスーツを着た女性は携帯を耳に当て、目は
直美が押さえている大型のキャリーと直美を見つめ
目を反らして背中を向けた、カーキ色のスーツの
背中半分まで伸びた黒髪が揺らぎ、女性が

・・・ゴメン、列車だから駅に着いたら・・・

通話を終わらせ席に戻って行った 中年の男女の
明るい話声が聞こえ、直美は窓の外を黙って見つめていた
車内放送が乗り換えの案内を伝え、賑やかに騒いでいた
男女が立ち上がり、直美の前に荷物を抱えて歩いて立つ

列車が止まり立ち止まっていた乗客たちが降り始め
降りて行く乗客を無視する様に 中年の男が乗り込み
空いた席を見つけ走る様に空席に向かった
降りる客達が非難の目を向けながら降り始め
最後部に居た茶色のコートを羽織った女性客の
紙袋から覗くショールが乗り込んで来た男の
キャリーに乗せていた紙袋から覗いていた細長い
金属に引っ掛かり、引きづられるのを
直美は見て声を上げ立ち上がった、直美はショールを追い
男の傍でショールを手に取り振り向いた、
降りる客達の流れが途切れ、列を作っていた乗客が乗り込んで来る
直美の座って居た席も乗り込んで来た乗客が座って居るのを見て
直美は走ってドアに駆け寄り、キャリーを抱えてホームに降りた
発車のベルが鳴り、直美の後ろで列車のドアが閉まる
直美は焦げ茶のコートを着た女性の姿を探した

降りるエスカレーターに向かう人の中に茶色のコートを見つけ
直美はキャリーを抱えて エスカレーターに並ぶ人の群れに向かった
エスカレーターの傍まで走り寄った時には、茶色のコートの女性は
エスカレーターに乗って姿が見えない、直美はキャリーを抱えて
階段を駆け下りて、エスカレーターから降りて来る女性を探した
茶色のコートを着た女性が見当たらない、周りを見回して
改札を出ようとする後姿を見て直美は掛けだして、声を掛けた

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