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第13章 第13章 直美
雄介は直美の待つアパートへ車を走らせ乍ら
女将さんの前に二人で座った事を思い出した

酔客に絡まれた後、直美が雄介に話しかける事が
多く成り、調理場で作業をしている時
直美の視線を感じて顔を上げ、視線が絡む事が
多く成り、気の所為と視線を外して作業を続けていた
雄介が休日前日に直美に声を掛けられ、何度か
ショッピングセンターに足替わりをしていても
一回りの年の差を考え、雄介は手を握る事も無く
頼まれた時、車に直美を乗せてショッピングセンターへの
買い物に付き合うに留めていた、2か月そんな
付き合いが続き、何時もの様に直美のアパートの前で
車を止めた時、直美から付き合って欲しいと告白を受け
雄介は年齢の事で躊躇して、何度もの断りの後
真剣な眼差しで見つめて来る直美を見て、最後に

・・・良いのか?・・・・

頷く直美の目を見て、雄介は車を自分のアパートへ
走らせた、男一人のワンルームのアパート、
駐車場に止め、車から降りた後、直美がドアを開け
降りて来る、9月の半ば、まだ夏を思わせる暑さに
黄色いティーシャツとジーンズ姿の直美は
少し緊張した顔で雄介の後を付き部屋に入ると
壁際に座り雄介を見上げた
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