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第13章 第13章 直美
それから週に1,2回俊三さんがお袋の部屋に尋ねて来るように
成り、足音が聞こえるとそっと、母親の部屋を覗きに行った
初めて覗いた日から後、何時も明かりが小さく、カーテンも
閉まって居て覗く事が出来なかった、そんな日々の中
雄介は母親と俊三さんの抱き合う姿をまた見たいと思い
土曜日母親の留守を狙って、押し入れから天井裏に登って見た
天井に貼ってある、板を動かし懐中電灯を抱えて天井裏へ
余りの埃に一度部屋に戻り、タオルを口に結んで天井裏を
母親の部屋を目指す、雄介の部屋の隣に母親の部屋は有るが
土壁が部屋を仕切り、隣室の物音は聞こえない
暗い天井裏を懐中電灯を照らして、母親の部屋の上に着き
天井の板は固定されて動かせなかった、一枚動く処見つけ
外すと、押し入れの上の天袋だと判り、板を動かして覗き込んだ
色々な物が見え、一つずつ持ち上げて天井裏に並べ
雄介が天袋に入れる隙間を作って、体を天袋の中に入れ、横に成って
天袋の扉をずらして覗いてみた、母親の寝所が目の下に有り
雄介は天袋を少しだけ開けて、部屋に戻り俊三さんが
訪ねて来る日を待った

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