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バーチャルお見合いシステム
第17章 通常仕様の設定一挙解説(とある高校生カップルの1日)
ヒロキは普通の顔だが、ルミナは見た目オバサンなので、フロントの人から
「え?オバサンみたいな顔なのに、高校生?」
というような表情をされていた。

シティーホテルは40階建て。その30階のルームに入った。
V使用特化ルームでしかも高校生利用専用に用意されたルームのため、ベッドは置かれていない。一人用のソファーが2つ。
お風呂は付属しておらず、トイレだけ。
テレビはない。ネット環境もない。
冷蔵ボックスがあり、スポーツドリンクが30本入っている。
テーブルの上にカップ麺が20個載っている。水道の蛇口と湯沸かしポットがある。
飲料と食事は、2人がフロントで購入したもの。
なぜか机といすが2組、ある。勉強に使えと言わんばかりだ。
なお、リアルに性行為をしていると発覚した場合(室内に監視カメラがあるらしい)は、追い出される。

ヒロキとルミナはそれぞれソファーに座った。ソファー同士はもちろんくっつけて。
「さて、Vの使用申請をしないと」
未成年者がVを使う時は、その都度、行政に使用申請を出さないといけない決まりだ。
なお、カップルの一方が大人の場合は使用申請は事後にまとめて一括申請となる。
申請は原則として100%受理され、即、使用可能になる。つまり許可制ではなく、届出制。
シティーホテルのルーム備え付けのV使用申請画面に、必要事項を指先でタッチ書き込んで申請する。(他の場所での申請は、各自のネット端末から申請する)

しかし。
「ヒロキ~♡書き方、分かんない~♡」
そう、必要事項の書き方が特殊(人生経験豊富な大人にとっては慣れている書き方)で、それが未成年者カップルをV使用から遠ざけている要因だ。
「姓と名前の間に1字分の空白を空けて書くんだ」
「そうなんだ・・・。ヒロキ、よく知ってるね?ヒロキ、ほんとは賢い?」
「そうだ、ほんとは・・・」
DQN高校生の、あるある会話。
こんな学校に来てるけどほんとは自分賢いんだアピールをしたがる、DQN生徒たち。
「いや、じいちゃんの書類仕事をよく手伝っていてそれで」

2人とも、無事、申請は受理された。
<V使用可能です>
「さあ、トリップしよっか」
ヒロキは、ルミナのブサイクな顔と揺れる超巨乳を見ながら言った。
「そうね♡」
2人は、手と手をつないだ。
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