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第7章 本気の代償

「ぁはっ…あぁっ…んあっ…はぁっ……んぁぁっ……」

もう逝くと訴えることも許されない。
身体中から汗が吹き出し…閉じれない口から舌が震え出る。
荒い吐息に涎まで垂らしていく。

【許して…許して…もう逝きたくない……逝くの止めて……】

快感に身体がバラバラになりそうだった。
それでも天音は止めてくれない。
逆さ向きに突っ込んでいたバイブを嵌め込んだまま、
ぐるん…と回した。
またクリバイブが押しつけられる。

「美海さん…愛してるよ……心から愛してるの……」

天音が囁きながら覆い被さってくる。
毛糸のリードを解いていく。
チリン…と音を鳴らして鈴が落ちた。

「ぅぅっ…ぁぁっ……」

鬱血していた乳首が解放されると…天音の口が取って代わる。
細い舌が勃起乳首に絡みつく。
ローリングしながら、啜り上げられる。
弱い左乳首を最後の最後に残していたみたい…

「ぁぁ…たしもっ……好きっ……だからっ……もうっ…許してぇっ……」

「…したんでしょ？…浮気……」

「したぁっ…ごめんっ…ぁあっ…なさぃいっ……」

何も考えられなくなっていた。
押し寄せ続ける快感に…ただ真実を叫んでいた。

「許すわけない…もう…ワタシ達…できあがってた後のことだよ……」

ローターを止めた。

「…んとにっ…ぁあっ…とにっ…ごめんっなさぃ……」

ピストンを止め…スウィングを止めた。

「…もう…しない？……」

クリバイブも止める。

「…ぅっ…ぅん…はぁ…ぁ…しないっ…絶対っ……」

ゆっくりとバイブを引き抜くと…逝き疲れたかのような淫裂からドバッと愛液が溢れた。

「信用していいの？……」

養生テープも剥がして、脚の縛めも解いた。
美海さんを抱き起こしていく。

「…好き…天音が一番好きって解ったの…ほんとに後悔してるの……」

美海さんはぼろぼろと泣きじゃくっていく。
抱き支えながら、結束バンドを切った。

「ごめんなさいっ…ごめんなさいっ……」

何度も謝りながら、抱きついてきた。

「天音が好き…私も愛してる……誰より天音を…っん…んんっ……」

その続きは聞きたくなかった。
旦那様より…とか言いそうな勢いだったから。

信用できない訳じゃない。
美海さんの愛は増えるんだ。
旦那様にも、子供達にも…そしてワタシにも…
でも、それ以上は絶対に許さない。