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Dear.M ~例えばこんな風に貴女を壊す~
第4章 お隣さん
「大空くんって言うんだね…ねぇ、大空くん…お姉ちゃんと一緒にお留守番してよっか?……」
ワタシは満面の笑みを作って見せる。
ママにしがみついていた大空くんが笑顔で振り向き、うん…と頷いてくれた。
「ほんとに?…いいんですか……」
「はい、戻られたらインターフォン鳴らしてください……。大空くん…ドーナツあるけど食べる?……」
「わぁ、ドーナツ…うん、食べるっ……」
元気に返事をすると、ママの腕を離していた。
ワタシは大空くんと手を繋いで立ち上がる。
「黒川さん…ではお願いいたします……なるべく急いで戻りますから……」
美海さんも立ち上がり、大空くんに手を振り自室へと戻っていった。
安請け合いしたものの、子供の喜ぶおもちゃなんてここにはない。
あるのは大人の玩具だけだ。
ワタシはアマプラから子供向けのアニメを探してテレビに映し出した。
そして、ドーナツと…
【しまった……】
冷蔵庫には残り少ないお酒しかない。
朝食用の牛乳を出すと、大空くんは喜んでくれた。
今日来たばかりのソファも大活躍だ。
ワタシは大空くんと並んで普段視ることないアニメを視ていた。
【最近のアニメすごっ……】
ワタシは時間を忘れて見入っていた。
ピンポーン♪
「あ、大空くん…ママが迎えに来たんじゃない?……」
ワタシは玄関のドアを開ける。
「遅くなってごめんなさい……」
「いえ、そんな…大空くん、とってもいい子にしてましたよ……大地くん?…大丈夫でしたか?……」
「ママぁ…お帰りなさい……」
ぽふっとママに抱きついてくる。
私は息子の頭を撫でながら天音さんに次男の容態を説明していった。
「はい、注射と点滴打ってもらって…ずいぶん落ち着きました……移るような病気じゃなくて一安心です……また、改めてお礼に伺いますから……今日はほんっとに助かりました……」
「いえいえ、ワタシも楽しかったですよ…ワタシ、平日休みのこともあるのでまた何かありましたら言ってくださいね……。じゃあね、大空くん…またね……」
セミロングの髪を後ろに束ねていた美海さん。
前に垂れた髪が細く頬にかかっていた。
【やっぱり美人だ…飾らないのにすごいなこの破壊力は……】
「うん、ごちそうさま…またね……」
大空くんも懐いてくれたようだし、これからもっと仲良くなりたいとワタシは思っていた。
ワタシは満面の笑みを作って見せる。
ママにしがみついていた大空くんが笑顔で振り向き、うん…と頷いてくれた。
「ほんとに?…いいんですか……」
「はい、戻られたらインターフォン鳴らしてください……。大空くん…ドーナツあるけど食べる?……」
「わぁ、ドーナツ…うん、食べるっ……」
元気に返事をすると、ママの腕を離していた。
ワタシは大空くんと手を繋いで立ち上がる。
「黒川さん…ではお願いいたします……なるべく急いで戻りますから……」
美海さんも立ち上がり、大空くんに手を振り自室へと戻っていった。
安請け合いしたものの、子供の喜ぶおもちゃなんてここにはない。
あるのは大人の玩具だけだ。
ワタシはアマプラから子供向けのアニメを探してテレビに映し出した。
そして、ドーナツと…
【しまった……】
冷蔵庫には残り少ないお酒しかない。
朝食用の牛乳を出すと、大空くんは喜んでくれた。
今日来たばかりのソファも大活躍だ。
ワタシは大空くんと並んで普段視ることないアニメを視ていた。
【最近のアニメすごっ……】
ワタシは時間を忘れて見入っていた。
ピンポーン♪
「あ、大空くん…ママが迎えに来たんじゃない?……」
ワタシは玄関のドアを開ける。
「遅くなってごめんなさい……」
「いえ、そんな…大空くん、とってもいい子にしてましたよ……大地くん?…大丈夫でしたか?……」
「ママぁ…お帰りなさい……」
ぽふっとママに抱きついてくる。
私は息子の頭を撫でながら天音さんに次男の容態を説明していった。
「はい、注射と点滴打ってもらって…ずいぶん落ち着きました……移るような病気じゃなくて一安心です……また、改めてお礼に伺いますから……今日はほんっとに助かりました……」
「いえいえ、ワタシも楽しかったですよ…ワタシ、平日休みのこともあるのでまた何かありましたら言ってくださいね……。じゃあね、大空くん…またね……」
セミロングの髪を後ろに束ねていた美海さん。
前に垂れた髪が細く頬にかかっていた。
【やっぱり美人だ…飾らないのにすごいなこの破壊力は……】
「うん、ごちそうさま…またね……」
大空くんも懐いてくれたようだし、これからもっと仲良くなりたいとワタシは思っていた。