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Dear.M ~例えばこんな風に貴女を壊す~
第4章 お隣さん
ワタシはこの日曜日、実家に帰省していた。
まだ引っ越して1ヶ月足らず、それ以前にも独り暮らしをしていたのだが、過保護な両親が煩いので顔を見せに行っていた。
愛猫のロシアンブルーのCoCoにも会いたかったので苦痛ではない。
足らない服もついでに送ってしまいたかった。

両親もCoCoも元気だと確認してワタシはその日にたどり着ける最終の列車に乗って日帰りをした。
明日はお茶会なのだ。
疲れた顔なんてしていられない。
手ぶらでと言われたが、地元の特産品を一つお土産にしていた。

私は朝からソワソワしていた。
昨夜は家族だけで息子の全快祝いをした。
そして、今日は家族を送り出すと私もすぐに出掛けた。
行列とまではいかないが、午前中には売り切れるフォンダンショコラを買いに行っていた。

お昼は緊張してたのか食べなかった。
もう一度シャワーを浴びる。
下着は淡いパープルのレース多めのやつ。
一応、勝負下着だ。

「何を着ようかな……」

クローゼットの中を物色していく。
子供に傾く生活費、しばらく服を買ってないなと肩を落としてしまう。

ネイビーのキャミトップのマキシ丈のワンピース、
オフホワイトのボートネックのインナーを併せた。

【てんで部屋着じゃないの……】

【まぁ、変に着飾ってもおかしな風に思われるかもしれないし……】

そう言い聞かせていると…。

ピンポーン♪

【きたぁ……】

私は小走りで玄関に向かうと、一呼吸ついてドアを開けていく。

「お邪魔しまぁす……」

「え?…ぁぁ…いらっしゃい……さ、どうぞ……」

【若いっ…そういえばこの娘いったいいつくなんだろう……】
 
プリント柄の長袖のTシャツ…けっこうボトムの短いショートパンツにニーハイソックスって…。

「これ、どうぞ……」

「え?…そんな手ぶらでって言ったのに……」

「ごめんなさい…実は昨日実家に行っていたんです……だからついお土産をって……かまぼこなんですけどね…お酒にすごく合うんですよ……」

「ありがとう……じゃ、遠慮なく……旦那が喜びそう……」

私は紙袋を受け取りスリッパを差し出した。

「じゃあ黒川さん、どうぞ奥へ……」

ワタシはスリッパに足を入れながら…

「天音……天音でいいですよ……たぶんそんなに歳違わないと思いますよ……」

「えぇ?…またぁ……私もう30越えてるよ……」
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