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Dear.M ~例えばこんな風に貴女を壊す~
第4章 お隣さん
「四捨五入したらどっちなんですか?……」

ワタシは彼女の後ろを歩いて聞いてみる。

「そりゃ、まだ切り捨ての範囲だけど……」

「ほらぁ、ワタシは切り上げです…天音って呼んでくださいよ……」

【ぁぁ…もう…可愛いな…この娘…小悪魔なの?……】

「じゃ、じゃあ…天音ちゃん…どぞ、ソファに座って……」

「はい……ワタシも美海さんて呼んでいいですか?……」

「え?…私の名前……」

「あれ?、違いました?…最初のご挨拶の時にそう仰ってたように記憶してたんですけど……」

私はキッチンに行ってお湯を沸かし直しながら感心していた。

「ううん…合ってるよ……すごいなって思って……あの一回で覚えてくれてたんだ……もしかして、お仕事は営業系?……」

「ぁぁ…バレちゃいましたか……でも、美海って素敵な響きだから覚えたんですよ……」

「ありがと…天音ちゃんだって素敵じゃないの……」

「でも、テレビで男の俳優さんにいるみたいなんですよ……だから、なんか男みたいに思われるのも嫌かなぁって……」

「思わないって…可愛いなって思うけど……あ、天音ちゃんコーヒーと紅茶どっちがいい?……」

「じゃあ、コーヒーで……」

屈託のないいい娘だと素直に思っていた。

「了解……」

美海さんも緊張が解けてきたみたい。
口調で感じ取っていく。

【う~ん、やっぱりSっぽいのかなぁ……】

「はい、お待たせぇ……」

私は予め少し温めておいたフォンダンショコラとコーヒーをローテーブルに運んでいった。

「わぁ…美味しそう……あれ?もしかしてこれ、駅前のパティスリーの?…フォンダンショコラ?……」

「あ、わかっちゃった?……」

「会社の同僚からも聞いてたんです…まだなら一度食べるべきだって……」

「よかったぁ…タイミングよかったね……」

私はL字の角のソファに腰を下ろした。

【えぇ?…そこ?……】

ロングソファに案内されたワタシはちゃんとスペースを開けていたのに。

【まぁ、お隣さんなんてこんな距離感か……】

仕方ない、少しずつこの距離を縮めていくしかないか。

「じゃあ、早速いただきますね……」

ワタシがフォークを手にすると…

「あ、待って…温めてあるから気をつけてね……」

「わぁ、うれしい…中とろとろなのかな……」

割った傍からトロリとチョコが溢れ出してきた。
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