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Dear.M ~例えばこんな風に貴女を壊す~
第5章 お友達
私は昨日、夫を出張に送り出してからずっとソワソワしていた。
天音ちゃんは土曜の夜に来ると連絡をくれた。

【今夜のメニューはビーフシチューにしよう…子供逹と味付け変えた方がいいかな?……天音ちゃんはお酒も飲むのかな……】

午前中に買い物を終わらせ、午後から仕込みを始めた。
シチューの他にサラダ、ご飯よりパンの方がいいかと思いバゲットも買っておいた。
ホタテのカルパッチョなるものもネットで調べて作ってみた。

「ママ…今日はずっと忙しそうだね……」

「言ってたでしょ…今日は天音ちゃんが遊びにくるんだよ……」

「そうだった…僕も楽しみ……」

「あ、大空…ちゃんと大地のこと見ててね……ママ、シャワー浴びてくるから……」

「うん、わかったぁ……大地…ゲームしよ……」

今日はどれを着けようか。
見せることはないと解っていても、慎重に下着を選んだ。
最近購入したハーフカップのブラとビキニショーツのセット…シャンパンロゼカラーの下着は透けてはいないがわりと際どいデザインだった。

「服は…普通っぽいのがいいかな…やっぱり子供逹もいるし……」

前ボタンのデニムワンピ…これだとフロントスリットみたいになって座って脚を組むと少し色っぽいと思う。

「こんな感じでいいよね……」

私は姿見の前でくるっと回ってみた。

ワタシはこの日、定時で上がった。
仕事帰りにお土産を買っていく。

【ここのシュークリーム美味しいんだよね…これなら大空くんも大地くんも喜んでくれると思う……】

帰ってすぐにシャワーを浴びる。
黒にシルバーの刺繍の入った下着を選んだ。
ブラはほぼほぼレースで透けている。
下はTバックでウエストは二本の紐が支えるだけのショーツだ。
Tシャツにパーカーのセットアップ。
下はだぼっとしたショーパンでラフだが太腿は丸見えだった。

ピンポーン♪

出迎えてくれたのは可愛い天使逹だった。
二人して、

「天音ちゃーん…」

と声を揃えて駆け寄ってくれた。

「こんばんは…大空くん、大地くん…これお土産だよ……」

「いらっしゃい、天音ちゃん……さ、上がって……」

「美海さん…お招きありがとうございます……」

ワタシは天使逹に両手を引かれてダイニングまで歩いていった。

「わぁ…いい匂いがすると思ったらご馳走ですね……」

「見た目はなんとかね……ここ、座って……」
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