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Dear.M ~例えばこんな風に貴女を壊す~
第5章 お友達
自分の指についたチョコレートを舐めとると、ワインを口に運んでいく。
「ぁぁ…美味しいよ……」
「う、うん……」
【まだ飲み始めたばかりだよ…なんでそんなにエロい顔してるの……】
私の口の中はチョコと唾液でどろどろしていた。
噛む必要などないほどに溶けていく。
もう飲み物のようだった。
テーブルのグラスに手を伸ばそうとすると…
「待って……唇に着いてる……」
天音ちゃんが覗き込むように顔を近づけてくる。
【指で拭ってくれるの?……】
私は天音ちゃんの右手をなんとなく追った。
その手は上がってくることなく、私の隣に着地してた。
ぺろ……
天音ちゃんの覗き込む顔が近づいてきたと思ったら…
【な、舐められたっ……】
私は思わず天音ちゃんの肩を両手で押していた。
「あれ?…どうしたんですか?……」
「…だって…びっくりしちゃって……」
これは私が最近読んでいる、まさにレズビアンの世界。
興味があるから読んでるわけで…でも実際に同性の舌が唇を舐めたという事実に私は動揺しまくっていた。
「ワタシ…実はキス魔なんですよ……」
【そんなノリなの?……】
「だ、ダメだよ…こんなことしちゃ……」
【ど変態の妄想垂れ流しのブログ書いてるにしてはウブだなぁ……】
「なんで?……いいじゃないですか……ワタシは美海さんとじゃれ合いたいですよ……しませんでした?…学生時代とか…仲のいい娘のおっぱい揉んだり…キスしたり……どんな下着、着けてんの~とかスカート捲ったり……」
「え、まぁ……少しくらい…したかな?……」
ワタシはまたぐっと顔を近づけていく。
「ワタシは女子高だったんで…そんなことばっかりしてましたよ……」
「私は…普通に共学だったから……あんまりだったかな……」
【動揺しちゃって…可愛いけど……拍子抜け?……】
もちろん、女子高は嘘だ。
ワタシも共学で、どちらかというとビッチな類いに入っていた。
だが、女の子とベタベタと絡んでいたのも強ち嘘ではない。
「美海さん…だめ?……お友達じゃないですか……少しは甘えさせてくださいよ……」
【顔…近いって……】
右手が私の左手を絡め取ってくる。
触り方が、優しくて跳ね退けられない。
「だって…結婚してるし……」
更に顔が近づいてきて、おでこが重なった。
「別に浮気じゃないですよ……」
「ぁぁ…美味しいよ……」
「う、うん……」
【まだ飲み始めたばかりだよ…なんでそんなにエロい顔してるの……】
私の口の中はチョコと唾液でどろどろしていた。
噛む必要などないほどに溶けていく。
もう飲み物のようだった。
テーブルのグラスに手を伸ばそうとすると…
「待って……唇に着いてる……」
天音ちゃんが覗き込むように顔を近づけてくる。
【指で拭ってくれるの?……】
私は天音ちゃんの右手をなんとなく追った。
その手は上がってくることなく、私の隣に着地してた。
ぺろ……
天音ちゃんの覗き込む顔が近づいてきたと思ったら…
【な、舐められたっ……】
私は思わず天音ちゃんの肩を両手で押していた。
「あれ?…どうしたんですか?……」
「…だって…びっくりしちゃって……」
これは私が最近読んでいる、まさにレズビアンの世界。
興味があるから読んでるわけで…でも実際に同性の舌が唇を舐めたという事実に私は動揺しまくっていた。
「ワタシ…実はキス魔なんですよ……」
【そんなノリなの?……】
「だ、ダメだよ…こんなことしちゃ……」
【ど変態の妄想垂れ流しのブログ書いてるにしてはウブだなぁ……】
「なんで?……いいじゃないですか……ワタシは美海さんとじゃれ合いたいですよ……しませんでした?…学生時代とか…仲のいい娘のおっぱい揉んだり…キスしたり……どんな下着、着けてんの~とかスカート捲ったり……」
「え、まぁ……少しくらい…したかな?……」
ワタシはまたぐっと顔を近づけていく。
「ワタシは女子高だったんで…そんなことばっかりしてましたよ……」
「私は…普通に共学だったから……あんまりだったかな……」
【動揺しちゃって…可愛いけど……拍子抜け?……】
もちろん、女子高は嘘だ。
ワタシも共学で、どちらかというとビッチな類いに入っていた。
だが、女の子とベタベタと絡んでいたのも強ち嘘ではない。
「美海さん…だめ?……お友達じゃないですか……少しは甘えさせてくださいよ……」
【顔…近いって……】
右手が私の左手を絡め取ってくる。
触り方が、優しくて跳ね退けられない。
「だって…結婚してるし……」
更に顔が近づいてきて、おでこが重なった。
「別に浮気じゃないですよ……」