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Dear.M ~例えばこんな風に貴女を壊す~
第5章 お友達
「そうだけど…子供達だっているのに……」

【寝かしつけた真横でエッチしてるのに?……】

「ワタシのこと嫌いですか?……」

「そ、そんなこと…ないよ……」

【…ぁ……】

指、絡み取られてる。
細いなぁ…旦那のとはぜんぜん違う。
そんな当たり前のことにドギマギしていく。

「じゃあ…少しだけ……10秒でいいから……ワタシの我が儘…きいてください……」

ずっとおでこを重ねたまま、唇なんてほんの数cmしか離れていない距離で囁いていく。
絡めた指の先をワタシは親指で撫でていた。

「少しだけ?……10秒だけ?……」

【なに私はドキドキしてんの……】

ワタシは奪ってやろうかと思いながら、同意を待つ。

「うん…少しだけ……10秒数えていて……ね?……」

「…ぅん…いいよ……ん……」

「…ん…んん……」

ワタシはおでこをくっつけたまま、鼻も重ねて…唇から触れていった。
薄く柔らかい唇にワタシの唇を触れさせ、少しくねらせる。

【ぁ…しちゃってる……なにこれ……ヤバいくらい繊細なキスだ……】

美海さんの唇は緊張に少し強ばっていて、解きほぐすように優しく啄んでいく。

唇を触れさせたまま囁いた。

「緊張しないで…あと半分……」

【あ、数えてなかった……5秒経ったの?……】

おでこが離れていった。
天音ちゃんがソファから腰を持ち上げていく。
私の膝の間に、彼女の膝が入ってきた。
そして続きの5秒が再開される。
今度は深く重ねられていく。
ぽてっとした彼女の唇の柔らかさがストレートに伝わってくる。
柔らかな圧が繰り返されて…ゆっくりと静かに吸われていく。

【気持ちいいキスだ……】

私の緊張が溶けていく。
優しく吸われて…優しく吸い返していく。

【ぁ…5秒ってこんなに長いの……】

【ふふ…吸い返しちゃって……気にいった?……】

もうとっくに5秒なんて過ぎていた。
無音だったキスが、啄む音を立てていく。

ワタシは首を傾げて、より深く重ねていく。
押しあて、より強く吸う。
啄む間隔が狭まっていく。
ちょっとだけ舌先を覗かせながら、更に繰り返していく。

絡ませた指が深く嵌まり込んでいく。
美海さんは抵抗しない。
指を絡み返してくるのを感じると…ワタシは唇に舌を這わしていった。

クスッ…

「美海さんとのキス…蕩けそうだよ……延長してもいい?……」

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