この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Dear.M ~例えばこんな風に貴女を壊す~
第6章 蜜月
夕食を取りながらもスマホが気になって仕方がない。

【仕事、忙しいのかな?…残業?……】

家族の団欒も上の空、夫は今朝のこともあってかチラチラと私にサインを送ってくる。
もちろん、私も今夜はそのつもりだから嬉しいんだけど…

【天音ちゃん…明日は無理なの?……】

改めて私は天音ちゃんとの時間を楽しみにしている自分に気づく。
浮気じゃないと、彼女は言い訳を用意してくれた。
完全に私はその言葉に乗っかっちゃってる。

「俺、子供達と風呂入ってくるから…」

食器を片付ける私に夫は声をかけてきた。
子供達は、「ママとがいいのにぃ…」と口を尖らせてる。
夫は子供達を宥めつつ、私に近づき囁いていくる。

「早く寝かしつけて、朝の続きな……」

「うん…OK……」

ニンマリして彼は子供達を引き連れ浴室に向かっていった。
洗い物を終えると、スマホが震えた。
私はいそいそと手を拭いてスマホを開く。

【天音ちゃんっ……】

電話ではなくメッセージだった。

『今夜は月が綺麗ですよ…ベランダに出てみてください。』

明日の予定じゃないことにちょっとがっかりする。
でも、私はメッセージに誘われベランダに出てみた。

「ほんとだ……」

メッセを返そうとスマホに視線を落とすと、

コンコン……

ベランダの境の防火壁がノックされる。
その壁からひょっこりと天音ちゃんが顔を出した。

「天音ちゃん……」

「こんばんは……」

私は駆け寄っていく。
天音ちゃんは悪戯に微笑むと、隣のベランダから手を伸ばして私の頬に触れてきた。
誘われるままにベランダの塀から身を乗り出していく。

啄まれて、啄み返す。
しんとした夜に、吸い合う音が妙に大きく聞こえてしまう。
それでも私達は舌を絡ませ合っていった。

クスッ……

「明日のこと伝えてなかったなと思って……」

「天音ちゃん…忙しいのかなって……」

「忙しかったですよ…でも、明日ゆっくりしたくて頑張りました……ねぇ…できるだけ早くこっちに来れます?……」

「うん、大丈夫……」

「じゃ、明日ゆっくりとね……」

美海ちゃんは妖しく微笑む。
ずっと彼女の手は私の頬に触れたままだ。
それがまた誘って来ると、身を乗り出していく。

ねっとり…唾液の音を夜空に響かせながら舌を絡め合う。
ゆっくりと離すと、月明かりに引いた糸が光っていった。
/122ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ