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Dear.M ~例えばこんな風に貴女を壊す~
第7章 本気の代償
名前で辛うじて思い出すことができた。
昔も二人でつるんで…
そうだ、お笑いやるとか言ってよく漫才してた。
どうやら夢は破れたようだ。
それはそうだろう…決定的におもろくなかったのだから。

「うん、憶えてる…よくコンビ組んでたよね……」

「さすが来栖…ほら、飲め飲め…」

勝手にグラスに注がれていく。

「あ、私はもう……」

「これ、試してみろよ…」

そう言って前川くんが、フルーツ盛りの中から苺を摘まんでグラスに落としてくれた。

「ありがと……」

口を着けてみる。
甘くなったわけじゃないけど、苺の香りと爽やかな酸味で飲みやすくなった。

「あ、美味し……」

「だろう?……」

山本、佐藤のコンビは私達を挟み込んで…しょうもない漫談を披露してる。
どんどん詰め寄られて、私達はかなり密着していた。

【これくらいはいいよね……】

テーブルの下では前川くんに手を握られていた。
両脇の旧友のつまらない話に相槌をうちながら、指を絡め合っていく。
昔好きだった男は変わらず素敵でいたのだ。
言い訳にもなってないけど、この行為に理由をつけたかった。

「お前らも行くよな…二次会?…」

【行くわけない…彼に連絡して迎えに来てもらうんだから……】

「ぁ…私は……」

行かない…と言おうとしたら前川くんが耳元で囁く。

「行くって言えよ…そのまま二人で消えよう…」

絡んだままの手をギュッと握られた。

「…私は……行くけど…前川くんは?……」

「もちろん…俺も行くよ…」

程なくして一次会は終了した。
店内からぞろぞろと出て、人集りとなっていた。
誰かが、二次会への移動を大声で促している。
私は前川くんに手を掴まれ、その雑踏からそっと離れる。

路地裏で激しくキスをしていた。
抱き寄せられてお腹に硬いのが押しつけられてる。
構うことなく私も彼の背中に手を回し、求められるがままに舌を絡めた。

「旦那…待ってんだろ…電話しろよ…遅くなるって…」

言いながら彼は腰を落とした。
ビルの壁に背中を預ける私の下半身にズボン越しの塊を押し上げてくる。

「だめだよ…こんなことっ……」

私は拒む台詞を口にしながら、少し脚を開く。

「昔の後悔を取り返したいっ…一晩だけでいいから彼氏…やらせてくれよ…」

【こんなに硬いの押しつけて…何カッコつけてるの…ズルいんだから……】
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