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Dear.M ~例えばこんな風に貴女を壊す~
第7章 本気の代償
ワタシは夢を見た…。
美海さんとベッドで抱き合っていた。
彼女はワタシから初体験の話を無理やり聞き出し、なんだか余裕の笑みを浮かべてる。

「なんかムカつく態度ですね……」

「だって…普段私を翻弄してる天音にもそんな時代があったんだなって…可愛く思っちゃって……」

「美海さんは?…どんなんだったんですか?……」

美海さんは処女喪失の時の話をしてくれた。
ワタシのロストバージンよりもロマンティックだった。

当時を思い出して疼かせたのか、美海さんはキスをねだってくる。

「天音とまたしたくなっちゃった…でも今、女の子の日だからキスして…腰砕けるくらい激しいやつ……」

「してあげますよ…いくらでも……」

狂おしいほどの唇と舌の交わり。
男の厚く太い舌では届かないところまで絡め合う。

「おまんこ触らなくても逝かせてあげる……」

美海さんの舌を絡め吸い出すと、伸びきった舌を唇で扱いていく。
同時に尖った乳首を弾き責めにしていけば…美海さんは唾液を垂れ流しながら昇天していった。

「ぁぁ…凄いっ…キスだけで逝けるのは天音だけだよ……」

そんな美海さんの蕩けた逝き顔を眺めていると、夢から覚めた。

「何時?……」

ベッドサイドに置いたスマホを確認する。
午前3時が近かった。
LINEにメッセージは届いていない。

【終わったら連絡するって言ってたのに……】

喉の渇きにキッチンへと向かった。
ミネラルウォーターを飲んで、なんとなくベランダに出た。
マンションの下にタクシーがハザードを点けて停まっている。
後部座席から降りて来たのは美海さんだった。

【こんな時間まで?……旦那様に迎えに来てもらうって言ってたのに……まさか……そんなこと……】

同窓会に参加する事だけでもほんとは嫌だった。
それがこんな時間に一人で帰ってきた。
苛立ちが増していく。
そんなことあるわけないと思っていても、どうしようもなく怒りが込み上げてきた。

【確かめなきゃ……】

でもこんな時間にどうすることもできない。
LINEしてみようかとも思ったが、それこそこんな時間にストーカーかって思われる。

苛立ちにカッとした身体は嫌な汗をかいてる。
ワタシは自分に落ち着け…と言い聞かせるようにシャワーを浴びた。

今日も朝から仕事に行かなければならない。
でも、寝つけるはずもなかった。
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