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山河学園 学生寮
第33章 大学三年の春
恵「…は、はい…」

悠介は人気のない場所まで恵を連れて行くと…

悠介「後輩の事で君に話しがあって…貴文と付き合ってたろ?君…」

恵「!?…もう別れて…」

悠介はその時の事を恵に自分が知る限りの事を教えてやった…初めはえっ?と言う顔をしていたがだんだんと泣きそうな顔になって本人が今も恵を思っている事を教えてやる…

悠介「貴文にここに来るよう連絡した…もうすぐ来るからもう一度ちゃんと話ししな?俺の預かり知らないファンクラブなんかに入ってるとほんとに大事な人を見失うぞ!まだ好きなんだろ…ちゃんと話してそれでも別れるって決めたなら俺のところにおいで…忘れさせてあげるから…」

貴文「!!恵…あっ先輩…すいません…俺の為に…」

恵「!?た、貴文…なんで…」

悠介「貴文…ちゃんと話ししろよ…振られたら代わりの子紹介してやるからバカな事はすんな…」

貴文は頭を下げてさらに恵に近寄って行くと同時に悠介は寮の中に消え行く…

音也から話しを聞いた相手は悠介が可愛がっていた後輩の1人だった…すぐに本人に確認して間を取り持つからと話し音也からの話しで貴文が色々病んで病人のようだと聞いてびっくりしたそして即会いに行って喝を腹と頭に叩き込んでやりちゃんと寝てまともになったら連絡して来いと言ってありその連絡時にこの話し会いの場を設けてやった…

駄目だったら俺が寝とると脅して…さらに自分のファンクラブなるものにも入っている事も教えてやると相当焦ってすぐに来ると返事があり今の場面になっていた…

貴文は頭をかいて浮気した事を誠意を持って詫び…騙された事など正直に話しもう一度チャンスが欲しいと恵にお願いする…

恵「…でも…やっと…私…先輩が好きになっちゃったの…」

貴文「!?…それでも良いから…もう一度だけ…俺が悪いし…先輩は忘れさせてやる…だからもう一度俺のところに来て…」

そう言って恵を絶対離さないと言わんばかりに引き寄せ抱き締めて…

貴文「ずっと恵だけが好きなんだ…悠介さんには負けるかも知れない…けど…お前を好きなのは俺の方が大きい…」

そう言って大人しく抱かれた恵の顔覗いて貴文は我慢できずその唇に吸い付く…

長いキスの後恵の返事は一言分かったと言う言葉で一年ぶりにもう一度付き合うことにした…
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