パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第33章 大学三年の春

恵「もう…悠介先輩は駄目って言ってるでしょ？貴文に怒られるじゃない…」

女「でも…麻里亜があの人がいいって言ってたし…チャンスだったじゃない…」

麻里亜「まだ…話しも顔も見れないし…助かった…好きとかじゃないからね？」

そう2人に念押しする…2年前麻里亜が付き合っていた彼氏が自殺した…そしてその容姿が瓜二つの悠介が目の前に現れて麻里亜はまた昔を思い出し本来明るく可愛い子なのにずっとその彼を引きずっていてようやく立ち直るかもと言う時に悠介が現れて恵達は事情を知りどうにかしてあげたいと麻里亜と友達になって色々励ましている最中だった…

麻里亜自身が後追いしかねない精神状態に陥ってしまうと危惧している…その麻里亜に慌てて結論を急がせた友人に少し怒りながら恵も一時期好きになった悠介に麻里亜をなんとかして欲しいとは思うが身勝手過ぎる内容に相談する事を躊躇していた…

恵は2人と別れて復縁した貴文と落ち合うため大学の正門前まで行くと既に貴文が待っていて2人で手を繋いで今日は貴文の部屋にお泊まりすることにはなっていた…別れてから初めてのをお泊まり…

貴文に抱かれるのも数年ぶり…そう思うとドキドキする…

貴文は部屋に入ってすぐに押し倒してしまわないよう必死に自制してコンビニで買い物をしてバーガーショップで2人分の晩御飯をそれで済ませようと決めて両手に袋を持ち今住んでいるマンションに恵を連れて入った…

恵はチャンスが有れば麻里亜の事を貴文にも相談しようと考えている…悠介が誤解を解いてまで復縁に協力してくれる貴文なら上手く話しをしてくれるかもと考えていた…

貴文「…そこ荷物置いて冷めない内に食べよう…」

飲み物は冷蔵庫にしまいながらそう言う貴文の部屋に初めて入った恵はシンプルで整頓された部屋と貴文の匂いがしてドキドキが増す…

買って来たバーガーセットを雑談しながら食べゴミをまとめて袋に入れた貴文がトイレに入った…

貴文はトイレを出て横のバスルームに入ってお湯を溜めるためパネルを操作してバスタブの栓をして部屋に戻る…

貴文「…風呂入るだろう？今入れてるからさ…」

緊張気味にそう話すのが恵にも伝わって小さく頷き…しばし会話が途切れ貴文がベットを背に座っている恵の隣に座って不意に顔を被せ唇を吸って来てビクンとなるが恵は抵抗すること無く受け入れる…