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12歳年下の彼に看病される話
第7章 12歳年下の彼に看病される話

………正直…、

記憶がそこで途切れていて。

その先の記憶はすっぽりと

巴の中から抜け落ちていたのだけども。

次に目を醒ましたら、時間は夜中の3時過ぎで。

港斗君は隣で寝息を立てていて。

自分の身体には、布団がきちんと

掛けられている状態で。

パジャマもちゃんと着ていたから。

「…パジャマ…ちゃんと着てる…。
……夢?やっぱり…全部、
夢だった…とか…?」

布団の中で自分の身体を
ベタベタと巴が触って。
パジャマをちゃんと着ているのを
確かめてそんな事を考えていたのだが。

じんわりと…下腹部の辺りに
違和感の様な…重くてだるい様な。
鈍い…疼きの様な違和感を感じる。

「おトイレ…行こう…かな…?」

目を醒ました事で、尿意を憶えて。
隣で眠って居る港斗を起こさない様にして
そろっと…巴が、マットレスから降りると。

ドロ…っと自分の中から、
何かが生理の時のあれみたいに
流れて出た…と言う感覚を感じて。

確かに…、今は…自分が生理になる前だが
自分の計算してる日よりも数日早い。

「もしかして、なっちゃった…とか?」

そのまま…おトイレに駆け込んで。

自分の中から流れ出た液体の正体が

自分の生理の出血…じゃなくて…。

夢だと…思ってた…あれが…夢じゃなくて。

自分の中に…出された、

彼の精液の…残り…だと…判明した瞬間に。

夢の記憶が…、現実だと…巴は

再度認識を嫌でもさせられてしまって居た。

排尿を済ませて…ビデで…洗って。

まだ…残ってる感じが…するので…。

トイレに置いていたナプキンを

ショーツに当てると。

おトイレを後にして。

港斗の眠って居るリビングに戻って来たのだが。

自分が彼に…朦朧としながら、

強請ってしまった内容が…ぐるぐると

さっきから頭の中で回って居て。

恥ずかしくて…どうにか…、

なってしまいそうで。

自分の頬を…押さえたのだが。

「顔…熱い…ッ」

自分の顔が熱い…と言うよりは、

自分の身体…その物が熱くて。

体温を測ると、39度3分になっていて。

バカな事ばっかり考えて無いで。

カロナールをもう1回飲んで。

港斗の眠って居る隣に潜り込んで

そのまま、眠る事にした。

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