この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
12歳年下の彼に看病される話
第4章 巴の引っ越し
そのクローゼットの中で、
仕分けできるように。
下着とかを入れる背の低いチェストだけ
Amazonで注文して置いた。
ガラガラと部屋の窓を全部開いて。
部屋の掃除機がけをして。
拭き掃除をして。
持って来て居た荷物を運んで来ると、
綺麗にしたクローゼットの中に。
まだチェストはないので、
ポールはあるから、掛けたい衣服だけを
ハンガーにセットして掛けて置いた。
12日の日も…、そう言えば
トイレ掃除とかお風呂掃除に
使う道具は買ってないと気が付いて。
帰りにドラッグストアでひとしきり揃えて。
トイレットペーパーや
ティッシュも買って。
仕事の帰りにアパートに向かった。
お皿とかはIKEAで買ったけど。
調理器具も全部…要るんだって
そんな事に気が付いて。
とりあえず最低限程度の
料理が出来るものを…揃えた。
今までずっと実家暮らしだったから。
家を出るってこんなに大変だったんだって。
そんな風に思いながら、平日にも
少しずつ…お引越しを進めて行って。
その翌日の水曜日は、ジムで
港斗君とトレーニングをして。
いつも通りに居酒屋で1杯飲んで
港斗のアパートにお邪魔して。泊まった。
木曜日と、金曜日も…
自分で出来る範囲で引っ越しと
あっちの掃除を進めて行って。
9月15日の金曜日の
引っ越し前日の夜を迎えていた。
家電量販店で購入した家電は、
土曜日の午後に配達と
設置をしに来てくれるらしいので。
引っ越し先が近いから、明日の午前中に
往復して…ピストン輸送になるだろう。
まぁ…、3連休なのだから…。
3日間の間に…
引っ越しを済ませたい所だではあるけど。
家が近いからいつでも…取りに行ける
そんな距離ではあるにはある。
前日の…今日は…、
お父さんが…私のベッドを
運びやすい様に…分解してくれたので。
私は…マットレスの上で…その夜は
寝る事になってしまったのだけども。
中学入学から…自分の部屋と
与えて貰ったこの部屋とも、
明日でお別れ…になるのか…と
そんなん風に考えると、
しんみりとしてしまって。
「でも…まぁ…いつまでも…
親元に…居るのも…だめだよね…
もう…私も、36…なんだし…。
パラサイトシングルじゃなくて…、
パラサイト中年だもんな………」