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~疼き~
第1章 プロローグ
「キスして…」
「くすぐったいな…」
蒼は笑いながら身体を引き寄せ夏海の唇に唇を重ねる。
蒼の舌が夏海の口の中でいやらしく動いている。
キスをする時のチュパチュパと言う音が静かな寝室に響いてくる。
蒼の手が夏海の柔らかな乳房を弄り始めた。
夏海は40歳になったばかりで、この年齢にしてはまだ身体の線はそんなに崩れてはいなかった。
だが、出会った頃に比べると身体は丸みを帯び肌には脂肪が乗り、柔らかくなっている。
体質的なものなのだろうか。
夏海は40歳にはどうやっても見えなかった。
せいぜい、32か33歳くらいだろう。
顔が小さくベビーフェイスだからかもしれない。
いつまでも、稚さを感じさせる顔をしているそんな夏海を蒼は愛おしく感じていた。
蒼も実年齢には見られたことがなかった。
今年の7月でようやく36歳になった蒼の身体は痩せていて引き締まっていた。
会社の同僚達は皆、腹が出て仕方ないと嘆く中、蒼だけは違っていたのだ。
これも、体質的なものだろうか。
そんな二人はセックスにはオープン的だった。
常日頃からセックスの話をしていたのだ。
日本の40%の夫婦がセックスレスだと言われているが、この二人にはセックスレスと言う言葉は当てはまらなかった。
それくらいにお互いを求めてやまなかったのだ。