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~疼き~
第5章 玩具

夜、お風呂から上がり、髪を乾かしてから寝る支度をした。
セミダブルのベッドがとても広く感じる。

部屋の灯りを消して、ナイトテーブルの灯りだけにした。
ちょっと薄暗かったが、余り明るいと気が引けてしまう。

誰にも見られてはいないとは言え、やはり少し恥ずかしさを夏海は感じていた。
ベッドに横になる。

キャミソールを捲り上げ、自分の乳房を揉んだ。
乳首を人差し指と中指で挟んで摘まんでみる。

すると、身体に電流が流れたような感じを受けた。
その刺激で身体が熱くなってくるのを感じた。

蒼とのセックスを思い出してみる。
いつも、紐で縛られながらエクスタシーを感じていたこと。

言葉攻めで逝かされていたこと。

どれも懐かしく感じたが、思い出すと身体が濡れてゆくのを感じていた。
目を瞑る。

そっと、ショーツのクロッチ部分に自分の指を這わせてみる。
そこは少し湿り気を持っていた。

蒼の事をもっと思い出してみる。
すると、身体は益々熱を持ち熱く濡れてゆくのを感じていた。

「あ・お・い…」

そう、夏海は呟くとまた自分の乳房を弄った。
乳房を揉む度に、蒼の手を思い出していた。

首筋から、乳房、みぞおち、腹部に片手の掌を這わせてゆく。

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