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~疼き~
第10章 初対面
「うん、マックでいいよ…」
二人はマックへと入ってゆく。
「何、食べる?夏海は?」
「そうだね、チーズバーガーのバリューセットとアイス珈琲でいいかな?」
「じゃ、俺は、サムライマックにポテトとアイス珈琲な…」
蓮はそう言うとオーダーしてくれる。
支払いも夏海の分までしてくれた。
「ありがとう、蓮」
「気にするなって、俺は男だから女性には優しいのさ」
そう言うと笑って見せる。
夏海は蓮のこの優しさに感動を覚えた。
二人はトレイを持つと窓際の席に座った。
座ると夏海は冷たいアイス珈琲を一口飲んで喉を潤した。
蓮は、ハンバーガーをほおばっている。
そんな蓮に夏海は言う。
「ねぇ、蓮、今夜はみなとみらいに行ってみない?」
「え?みなとみらいか?」
「うん、夜のみなとみらいは凄い綺麗なんだ…」
「俺は、別に構わないぜ…」
「じゃ、行こうよ」
「そうだな…」
そう言うと蓮はアイス珈琲でハンバーガーを口の中に流し込んだ。