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第10章 初対面

二人は夕方になるとJR横浜線に乗り、菊菜で乗り換えてみなとみらい線に乗ってみなとみらいの駅で降りた。

みなとみらい駅から徒歩2分で大観覧車のコスモロック21が見えてくる。
大きな観覧車が煌びやかな灯りに包まれている。

スーパーコンチネンタルホテルの灯りやランドマークタワーの灯りがとても綺麗に見えた。
夏海のテンションは自然と上がってゆく。

金曜日の夜だったので、カップルが目立って見える。
蓮は夏海と一緒に歩いている時、手が触れたのを感じた。

その夏海の手を蓮は自然と握ってゆく。
夏海は手を握られてハッとしたが、その手を振り払おうとはしなかった。

手を繋ぎながら二人は人混みの中を歩いてゆく。
夏海は心の中で嬉しさを隠し切れなかった。

「蓮、大観覧車に乗ろうよ」

夏海はとてもはしゃいでいた。
まるで、子供の様だった。

そんな姿を蓮は可愛いと思っていた。

「そうだな、観覧車に乗ろう」
「ありがとう、蓮」

二人は観覧車の入り口に仲良く並んだ。
金曜日の夜だったので観覧車に乗るカップルが多かった。

二人は数分間そこで待っていた。
順番が来て観覧車の乗り口に案内される。