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青い欲情~男と女の色模様~
第1章 童貞卒業
思わず「ハアハア…」と呼吸が荒くなって来てしまう。
女も痴漢と認識したのか、尻をズラして僕から遠ざかろうとした。
その時!
電車が今日一番に揺れた!
うっかりと僕はスマホを手から滑らせて落としてしまう。
『くそっ!何やってんだよ』
俺はギュウギュウ詰めの車内であるにも関わらず
しゃがみこんでスマホを拾った。
そして、しゃがみこんだまま顔を上げると
そこにはさっきまで勃起したチ○コでツンツンしていた豊かなヒップの丸みがあった。
またガタンと電車が揺れた。
僕の顔面は不可抗力で女の尻の谷間に埋もれてしまう。
咄嗟に僕は、この時とばかりに
クンクンと女の尻の匂いを嗅いだ。
髪の毛の香りやフレグランスの香りとは違う
ほんのりと欲情を駆り立てる匂いがした。
『こんな匂いを嗅ぐのは初めてだ!!』
そのままスーハーと匂いを堪能したかったけど
いつまでもしゃがみこんでいると邪魔だとばかりに左右、背後から「コホン!」と咳払いをされるので、仕方なく立ち上がって小さな声で「すいません」と詫びて頭を下げた。
電車が主要駅に到着して
僕の降車駅ではないけれど、人波に押されて車外に押し出されてしまった。
降車する人が途切れたので
もう一度乗り込もうとした僕の手を
誰かが掴んだ。