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青い欲情~男と女の色模様~
第6章 母の不倫

折角のホットヨガだったけれど、
執拗に大森先生に口説かれて、すっかり体が冷えてしまったので、清美は少し熱めのシャワーを頭から浴びた。

「本気で私を口説いているのかしら?」

シャワー室から出たら生徒さん全員が待ち構えていて「ドッキリでした~」ってからかわれるのではないかとさえ思った。

股間を洗おうと手を伸ばして
そこが剃毛されてツルツルなのを思い出した。
『ああ、そうだったわ…こんな私の股間を見たらふしだらな女だと思われそうだわ』
一瞬だけ、そう思ったが
バカね、ランチするだけじゃない、と
やけにときめいている自分を戒めた。

トレーナーにデニムというラフな格好に着替えて、ジムを出ると、そこにワンボックスカーが停車していて、運転席から「こっち、こっち!」と、大森先生が手を振って招いてくれた。

「どの店でランチをするの?」

そのように尋ねると
大森先生は口コミランキングで常にトップのお店の名前を口にした。

「まあ!素敵!
あ、でも、あの店は確かドレスコードがあったんじゃ…」

大森先生はトレーニングウェア、清美はトレーナーにデニムと、決して入店を許されるスタイルではなかった。

お店に着いて、入店しようとすると
やはり案内係の男性から「お客様、その服装では…」と咎められた。

「ええ、わかっています
ただ、予約していたテイクアウトの商品を取りに伺っただけです」と大森先生が告げると
「失礼しました、しばらくお待ちください」と
案内係は厨房に姿を消して
数分後にはトートバッグの包みを持って現れた。




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