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青い欲情~男と女の色模様~
第1章 童貞卒業

「私のお尻を固いモノでツンツンしたのは生理現象だとして許してあげるわ」

そう言いながら、「でも」と言葉を繋いで

「君、しゃがんで私のお尻の匂いを嗅いだでしょ!」

少しだけ柔和になった美しい顔が
再びキツイ鬼の形相になった。

「いえ…あれは…スマホを落としたので拾うためにしゃがんだんです」

スマホを落としたのは事実なので
僕は堂々と弁解した。

「嘘おっしゃい!
私のお尻に君の生暖かい鼻息を感じたわ」

何がなんでも許さないという雰囲気でした。
僕の額にねちっこい汗が吹き出した。
これが脂汗というやつなのか…

「警察につき出すのは簡単だけど…
どう?ウィンウィンの契約をしない?」

ウィンウィン?
何を言い出しているのかサッパリわからない。

「君にお尻をツンツンされてさぁ…
私、モヤモヤしてんのよ」

このモヤモヤを晴らして頂戴!

そう言うと、僕を立たせて
手を繋いで改札に向かい始めた。

「あの…どこへ?…」

「二人っきりになれるとこよ
君に拒む権利はないわ
だって、私をこんな気分にさせたのは君なんだからね」

改札を抜けて路地裏に誘い込むと
古びたラブホテルがあった。

有無を言わさずに彼女は僕をラブホに連れ込んだ。

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