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青い欲情~男と女の色模様~
第7章 おねえさんと再び
聞きなれた呼び出し音が続く…
なかなか応答してくれない、
かなりお怒りなのかもしれない…
メッセージに切り替えようとした瞬間、
『LINE!』という音が鳴って、おねえさんと繋がった。
「あ、おねえさん?僕だよ、明人だよ」
『 … 』
無言だぁ!…
ヤバイぞこれは!かなり怒ってる!
「ごめんなさい、朝寝坊しちゃったから
おねえさんからのLINEに気づかなくて…」
『…』
「本当にごめんなさい!
無視したわけじゃないんだ!
本当だよ!爆睡してたから…」
『明人…』
あれ?怒っている割には声が弱々しいぞ?
「おねえさん…どうかした?」
『会って!今すぐ会いに来て!!』
なんだか切羽つまった声…
「わかった!すぐに会いに行くよ
どこに行けばいい?」
『品川駅…迎えに行くから』
「うん!品川だね?
30分ぐらいかかるけど、急いで行くよ!
そっちに着いたら、また連絡する!」
LINE通話を終えると
僕は急いでデニムを履いて
買ったばかりのTシャツとパーカーを着こんで
駅に向かって自転車を走らせた。
おねえさんには30分ほどだと告げたけど
実際は40分近くも時間を要した。
改札を出てすぐに連絡を入れた。
「今、着いたよ
どこに行けばいい?」
おねえさんからの返信で
駅近くの喫茶店を指定されたので
僕は人垣を掻き分けて急いで駆けつけた。