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青い欲情~男と女の色模様~
第7章 おねえさんと再び
「それならいいんだけどさ」
女の涙に鈍感な僕は
それ以上、彼女を問い詰めることはしなかった。
「何か食べる?
お腹、減っているんじゃない?」
お昼過ぎということで
おねえさんは僕のお腹の事を気づかってくれたけど、さっき、タマゴサンドを食べてきたばかりなので、クリームソーダを注文した。
「クリームソーダなんて、やっぱりまだまだお子ちゃまね」
ソーダを飲まずにひたすら上に載っかっているクリームを食べている僕を見て小バカにしながらおねえさんは笑った。
小バカにされたのは悔しいけど
それでもおねえさんが笑ってくれたのでホッとした。
「で…明人、今日は何か予定はあるの?」
「ん?特に何の予定もないよ」
もしかしたら美波から会って欲しいと連絡が来るかもしれないけど、久々におねえさんと一緒にいたいから連絡が来ても断るつもりだった。
「そう、それなら良かった
今日は私に付き合ってもらうからね」
そう言って、おねえさんはバッグからキーを取り出して、僕の目の前でチャラチャラと揺らした。
喫茶店を後にして
僕らはコインパーキングに向かった。
「この車よ。乗って」
その車を見て、僕は腰が抜けそうになった。
どこからどうみてもメチャクチャかっこいいスポーツカーだったからだ。
「すごい車に乗ってるんですね」
「まさかぁ、これはレンタカーよ」
車に乗り込むと、おねえさんはエンジンをかけた。まるで爆撃機かと思うほどの重低音でエンジンが始動した。