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青い欲情~男と女の色模様~
第8章 親父と沙織の関係

「しかし、それならそうと正直に話して有給を消化すればいいものを…
体調不良と言うから心配したんだぞ」

そうだった…
磯田に気持ちのいいセックスをしてもらえなくて
おまけに拘束時間が長かったから
やむを得ず体調不良ということで有給休暇を頂いたんだった。

「ご心配をおかけしました
それに…部長のご子息とは知らず
夜分遅くまで付き合わせてしまったことをお詫びします」

沙織は顔を曇らせて頭を下げた。
部長には、このまま勘違いしててもらおう…
自分の息子の筆下ろしまでしてしまったとバレては話がややこしくなる。

「まあ、若い男の子を労る優しい心遣いの君に私は惚れたんだがね」

そう言って春彦は手を伸ばして
沙織の手を無理やり掴んだ。

「あ、あの…部長…
この場所は会社に近いですし、
誰に見られているともわかりませんから」

そのように誰かに見られたら不味いと言うことにして、沙織はスッと手を引っ込めた。

「まあ、誰に見られてもかまわんじゃないか
今さら隠しても仕方ないだろ
うすうす部内の皆は僕たちの関係に気づいていると思うよ」

あんたが良くても、こちらには都合が悪いって言うのよ!

まだまだ、色んな男と遊びたいのに
部長の女というレッテルを貼られては
言い寄ってくる男がいなくなるじゃない!

沙織は言葉にせずに
心の中で色ボケの中年親父に毒づいた。



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