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青い欲情~男と女の色模様~
第9章 図書室にて
卵焼きを食べる美波の口もと…
バージンをいただいたのと同時に
多分、その唇に最初に口づけたのも僕なんだろうなあとか考えてしまう。
「ん?なぁに?卵焼き欲しいの?」
きっと物欲しそうな顔をしていたのだろう。
僕が卵焼きをねだっていると勘違いして
半分噛った卵焼きを「はい、アーンしてごらん」と幼児にご飯を食べさせるかのように僕の口もとに持ってきた。
パクっ!
僕は卵焼きを頬張り、
ついでにしっかりと、
美波が使っている箸を舐めてやった。
「やだ!もう!汚いんだからぁ」
僕を叱りつけながら美波は嬉しそうに笑った。
「これって、間接キスだよね?」
「うん…」
顔を赤らめながら
美波もその箸をねぶる。
ねぶり箸はお行儀が良くないのはわかっているけど、官能の火が付き出した僕らはお構いなしだ。
「じゃあ…今度は直接キスだ」
僕は身を乗り出して美波にキスをした。
「もう!バカなんだから…」
そう言いながら
もっとキスをして欲しいのか
美波は、そっと目を閉じた。
お互いに卵焼きをしっかりと咀嚼していないけど、そんなことはお構いなしにディープなキスをかわす。
学校の図書室だと忘れて
僕は美波の体を求めてしまう。
体を移動させて美波の胸を揉んだ。