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青い欲情~男と女の色模様~
第12章 美波の母 明江
「磯田先生って本当に愉快な方だわ
やっぱりモテるんでしょうね?」
「それがサッパリなんですよ~
この間もね、ある女性からLINEをブロックされたばかりなんです」
そう言って酒に酔って赤みがかった顔を
さらに赤くして恥じた。
「まあ!こんなにも素敵な男性をブロック?
私なら全然オッケーだわ」
「本当ですか?
じゃあ、こんなことをしても怒りませんか?」
磯田はテーブルの下で明江の手を握った。
「まあ!お上手ね
ブロックの話は嘘で、本当は私と手を繋ぎたかっただけだったりして…」
「手だけじゃないですよ
こんなことをしたりして…」
磯田は指差し確認のように人差し指を立てて
明江の胸をツンツンした。
「まあ!誠実な方だと思っていたのに
ビックリだわ!」
驚いて困ったような口調だったが
最近は夫から指一本触れてくれないことから
久々に女として口説かれる喜びを楽しんだ。
「どうです?…ば、場所を変えませんか?」
ゴクッと唾を飲み込みながら
磯田は思いきって明江を誘ってみた。
「場所を変える?
あら?どこに連れていってもらえるのかしら?」
明江だって結婚前は遊んでいたタイプだったので
、それが何を意味しているのかピンときたけれど、あえて気づかないフリをした。