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青い欲情~男と女の色模様~
第13章 家庭教師
翌晩、さっそく父は家庭教師を家に連れてきた。
部屋に籠っていた僕は
リビングに来なさいと母に呼ばれて渋々リビングに顔を出した。
そして父と並んでソファに座っている人物を見て、僕は腰が抜けるほど驚いた。
なんと、父が心当たりがあると連れてきたのは
何を隠そう沙織だったからだ。
「明人、紹介しよう
彼女は僕の部下で木村くんと言うんだ。
彼女がお前の家庭教師を引き受けてくれた」
「木村です。木村沙織と言います
明人くんですか?どうぞよろしくお願いしますね」
沙織はノーメイクに近い薄化粧だった。
まるで雰囲気の違う沙織に僕はドキドキした。
「ほら、明人、ちゃんと挨拶しなきゃ」
母の清美も春彦が連れてきた女性が
清楚な雰囲気の女性だったので
気に入ったようでニコニコと微笑みながらコーヒーをテーブルに運んできた。
「よ、よろしくお願いします…明人です」
「ご覧の通りの人見知りの激しい奴で
教え甲斐がないかもしれんが、
せめて留年を免れるようにレベルアップさせてやってくれ」
沙織が家庭教師?
これじゃ勉強どころかセックスの手ほどきをたんまりと受けさせてもらえそうだ。
「部長、お任せください、きっと満足のゆく結果を出して見せますわ」
僕とデートする時とは別人のように
沙織は凛として家庭教師としての顔を僕に見せた。