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青い欲情~男と女の色模様~
第13章 家庭教師
「それよりもさ、
沙織はクリスマスの予定とかあるの?」
「明人と過ごしたいと思っていたんだけど…
あいにくと会社の忘年会なのよ」
「なぁ~んだ…初めてのクリスマスだから楽しみにしてたのに…」
「1日おくれのクリスマスでもいいんなら付き合ってあげるわよ」
「ほんと?じゃあ…プレゼントを用意しておかなきゃ」
二人で過ごすクリスマスか~
きっと楽しいわよね…
そうだわ!思いきって明人を自宅に招いてしまおう!!
家庭教師に徹していた沙織だったが
この夜、初めて明人に抱きついた。
「ねえ、一日遅れのクリスマスを私の部屋で過ごさない?
ケーキと手料理でおもてなしするわ」
久々に耳元で囁かれて
僕のペニスが見事に反応していた。
「うん、楽しみにしているね」
そう答えたついでに沙織にキスをしようとしたら
プイッと顔を背けられた。
「だめよ、楽しみはその時までお預けよ」
「ちぇっ!つまんねえな」
そんな風に甘い会話をしている時に限って
母さんが部屋のドアをノックする。
慌てて沙織は僕から離れて「どうぞ」と返事をした。
「あらあら、何だか今夜は楽しそうに勉強してるじゃない
きっと木村さんの教え方が上手(うま)いのね
明人がこんな風にやる気を出すのを久々に見たわ」
コーヒーとロールケーキをテーブルに置くと
「じゃあ、もう少し頑張ってね」と
何だか母さんも楽しそうにウキウキしていた。