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青い欲情~男と女の色模様~
第13章 家庭教師
母の清美がウキウキしているのは
来るべきクリスマスの事であった。
夫である春彦から連絡があって
「今年のクリスマスの件なんだけど…
運悪く会社の忘年会と重なってしまったよ
だから、今年は家族揃っての外食は無理なんだけど、それでもいいかな?」と言ってきた。
ちょうど、今日のお昼にヨガ教室に行った時に
そちらでもそのような話題がのぼった。
「ねえねえ、清美さん、この教室のメンバーでクリスマス会をしようと思うんだけど…
あなたどうする?」
インストラクターの昌美先生から
出席の有無を尋ねられた。
「我が家は毎年、クリスマスには外食をするって決めてるので…多分、行けないと思います」
その時点では家族の行事を優先したので
そのように答えた。
「あら~、残念だわ
今年は大森先生も出席してくださるというのに
人数が少ないと盛り上がらないわ」
「一応、家族行事がどうなるのか
夫に相談してみますわ」
「そう?お願いね
出来れば予定を変更してもらえると嬉しいんだけど…」
大森先生がいらっしゃるのなら
是非とも参加したかったので
夫から今年のクリスマスは家族でのディナーはボツだなと言われた時は天にも昇る嬉しさだった。
さっそく昌美先生に「クリスマス会、参加できることになりました」と伝えると
「まあ!よかったわ、当日は楽しみましょうね」と清美の出席を心から喜んでくれた。